物理のかぎしっぽ 分かりやすい文章を目指しましょう

わかりやすい文章を目指しましょう

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序文

ここでは「どのようにすればわかりやすい文章が書けるか」について記します.

私たちが記事を書くのは,他人に読んでもらうためです. 記事を他人に読んでもらうには,わかりやすい文章を書かなければなりません. でも,わかりやすい文章を書くというのは意外に難しいものです.

その理由は,自分の書きたい内容を自分自身では分かっていることにあります. 書く人自身は,予備知識というか,バックグラウンドを持っているわけです. しかし,自分の文章を読む人にそれがあるとは限らない. そのギャップが,「分かる」か「分からないか」を分けてしまうことになります.

ですが,分かりやすい文章を書く,ということは 特別な才能を要するものではありません. 常に読む人の思考過程をシミュレートし, いくつかの定石を守りさえすれば,きっと誰にでもできることだと思います.

文章の流れへの配慮

分かりやすいかそうでないかは,文章そのものの構造に決定的に左右されます. たとえば,いきなり専門用語だらけの詳解な説明をされても, なかなか分かるものではありません. まずはじめにこう,つぎにこう,だから最終的にこうなるんだよ,と順をおって行く. そういう説明の方が分かりやすいことに,異論はないと思われます.

文章の構造

文章は,できる限りつぎの手順で組み立てるべきです.

  1. 大まかな説明
  2. 中間の説明
  3. 詳細な説明

このなかで,大まかな説明,という部分が一番難しいです. ですから,執筆の時点では詳細からはじめ, 最後に大まかな部分を書くのも一つの手です.

もちろんこの一連の流れは,論理的に矛盾がないことが必要です. いわゆる「すじが通った」文章は,論理的整合性が保たれています.

説明の詳しさ,だけでなく,説明の目的に着目すれば

  1. 最初に目的を書く
  2. そのための準備を書く
  3. 最後に結論,その目的が達成されたかを書く

という流れになります.二つの流れを同時に実現するよう心がけると良いと思います.

文の構造

文書はいくつか節で構成されます.その節は段落で構成されます. さらに段落は文から,文は文節から,文節は単語と助詞から構成されます. 意味をもつ最小単位は文ですので,文をうまく組み立てることが, うまく文書を構成するポイントとなります.そのポイントとして

  • 1文では一つのことしか言わない

が挙げられます.これに気を使うとかなり良くなります. 無闇に「,」を多用して多くの意味を含ませると, 読んでいる方は話の流れについて行けなくなってしまうからです. 「が」や「しかし」で分けるときには,文も分けた方が無難です.

段落の構造

段落においても,できるだけ

  • 一つのまとまったことしか言わない

という方針が良いでしょう.さらに,段落の最初の一文に,

  • その段落の概要になる文を持ってくる

ようにすれば,より分かりやすくなります.このチェックとしては,できあがった文章を通して「段落の最初だけ拾ってよむ」方法が有効です.この方法で読んで意味が通っていれば,それはかなり良い構造を持っていると言えます.

推敲

文章がある程度完成したら,その後の作業のほとんどを,推敲に費します.「推敲」とは「字句を練り上げること」です.ある程度流れを組み立てた文章を読み返し,「ここは分かりにくいかもしれない,もっと良い表現はないだろうか」などを考え,加筆修正する作業です.

この作業で,読む人の思考仮定をシミュレートしながら,ちょっとでも疑問が湧きそうな部分を読み取り,適宜修正します.句読点,「てにおは」にも注意を払います.一通り書いてから一晩以上寝かせると,客観的な評価がそこそこできるようになります.

参考書籍

以上で書いたポイントでは不十分ですので,参考書籍を紹介します. :)

これから卒業論文などを書かなければならない予定の人は,読んでおいて損はありません.そしてこのような「文書作成法」の内容を自分のものにするためには

  • 良い文書をたくさん読む
  • 悪い文書は頭のなかで直しながら読む

ことが有効です.文章の構造を意識しながら読むだけで,大変良い訓練になります.

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