Linuxとは直接関係ないのですが,Vine Linux 3.0インストール時にノートパソコン(SONY vaio PCG-FX55G/BP)のHDD(ハードディスクドライブ)を換装しました.
最初から内蔵されているHDD(IBM製,30GB)は1年ほどまえから異音がしており,不良セクタも増えて来て調子が悪くなっていたからです.これはHDD交換手順のメモですが,ネジ1本でも外すと正規のメーカ保証は受けられないらしいので,あくまでも参考までにご覧ください.
交換用の新品HDDを用意しておきます.今回買った2.5インチHDDは東芝製の40GB.近所のパソコンショップで購入.1万円なり.
外部からパソコン本体に繋がっているコード類はすべて外しておきます.作業時にショートするかもしれないので,念のためバッテリーも外しておきます.
このパソコンのHDDはキーボードの裏にあるため,まずキーボードを外します.そのためには,左側面にある1本のネジを外します.このネジが一番硬かったです.どんな場合でも,硬いネジを緩めるときは,ネジ山を潰してしまわないように細心の注意が必要です(もしもネジ山を潰してしまったら,ドライバをトンカチで叩きネジに垂直に圧力をかけながら回すとうまく行く場合があります.パソコンの場合,あまり乱暴なことはできませんが…).
左側面のネジを外せばキーボード上のカバーが右に少しスライドします.
スライドした状態でカバーを持ち上げると外れます.本体とカバーとはリボンケーブルで繋がっているので,折ったり切ったりしないよう注意します.
キーボードもネジ1本で固定されています.これを外すとキーボードが外れます.
さきほどと同様,リボンケーブルに注意します.キーボードは裏返してモニタの上に置いておくと良いでしょう.
外したキーボードの下にHDDが見えます.固定金具がネジ4本で取り付けてあります.このネジを外し,金具ごとHDDを取り出します.
固定金具の横の4本のネジを外すと,HDDが取れます.
新品のHDDドライブを取り付けます.もともと入っていたHDDと比べて新品HDDの方が薄いため,固定金具とHDDの間に少しすき間があるのが分かるでしょうか(すき間が空いても特に問題ありません).
後はこれまでの逆の手順でフタを閉じれば,ハード的な換装は終了です.
まっさらなHDDになったところで,OSを新規インストールしました. Windows XPとVine Linux 3.0のデュアルブートです. WindowsとLinuxを共存させるときは,Windowsを先にインストールするほうが楽です.
インストールには内蔵のCDドライブから行えるのですが,僕のパソコンは内蔵CDドライブが壊れています. Linuxは外付けのPCMCIAカードCD-ROMから問題なくインストールできたのですが, Windows XPはどうもうまくインストールできませんでした.
さて,どうしたもんかと考えていたら,隣りの研究室に同じパソコンがあるとのこと.その内蔵CDドライブを拝借して無事インストールが完了しました. CDドライブもネジ1本で取り外しできます.というわけでインストール中は下の写真のような有り様でした.
また,これまでのデータは元のHDDに残しておいて,それを外付けHDDケースに入れてUSB経由で新HDDに移行しました. 2.5インチのUSB外付けHDDケースは約1,800〜4,000円で手に入ります.対応するHDDの厚さによって値段が変わるようです. HDDを換装することで,ディスクのアクセス速度が向上しましたし,音も以前より静かになりました. HDDは消耗品なので,壊れる前に定期的に交換したほうがいいかもしれません.