物理のかぎしっぽ reStructuredTextリファレンス のバックアップソース(No.14)
* reStructuredTextリファレンス [#m4ba9945]

[[かぎマニュアルズ]] >[[リファレンス>かぎマニュアルズ#re03353a]] >

reStructuredText にしたがって文書を書く際の約束を,
よく使うであろうものにかぎって説明します.
さらに詳しくは [[参考リンク>reStructuredTextリファレンス#la3926d0]] を参照されてください.


#contents

* 注意 [#y422bb54]

-以下の説明で,「スペース」とは半角スペースのことです.
数字や「.」,「_」,「:」などの記号も全て半角文字です.

-以下の説明で,&color(#f00){赤字}; で書いたもの
が reStructuredText の命令です.

-特別な理由がない限り,行の先頭にはスペースを含めないでください.
行頭のスペースは reStructuredText の命令の一つですので,
思わぬ結果を招くことになります.


* 章立て [#mdb2d67d]

章立てとは,文書の構造を保つためになくてはならないものです.
最低限,「タイトル」,「節」,「小節」くらいを覚えておきましょう.
reStructuredText では,

 ==========================
 タイトル
 ==========================
 
 セクション 1
 --------------------------
 
 サブセクション 1.1
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 
 サブサブセクション 1.1.2
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 サブセクション 1.2
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 
 サブサブセクション 1.1.2
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
 
 セクション 2
 --------------------------
 
 サブセクション 2.1
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 
 サブセクション 2.2
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
 
 
 @@author:@@
 @@accept:@@

- [[この例の変換結果>http://hooktail.org/hooktailreST-sample/sample01.html]]

という感じで,章立てを記述します.ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,その文が見出しであることを示します.直感的にも分かりやすい表記法ですね.

必ずしもこの例で示した通りの記号を用いる必要はありません.
が,一つの文書において同じレベルの見出しには,
同じ記号を用いる必要があります.
さらに細かくセクション分けを加える場合は,同様に適当な見出し記号を追加します.
通常はサブセクションくらいまでで十分でしょう.

上の例の最後に

 @@author:@@
 @@accept:@@

という部分があります.ここに,書いた人の名前,正式公開日の日付を

 @@author: 崎間@@
 @@accept: 2005-01-22@@

などというふうに記入します.acceptの部分はいつになるか分からないので,査読に提出する際は@@accept:@@のままで構いません(@@author:@@と@@accept:@@の二つの命令は,物理のかぎプロジェクト独自の拡張です).

以上が,文書作成の骨組みになります.


* 段落 [#q4d21bb4]

連続した行は,途中で改行が入っても一つの段落とみなされます.

 という感じで,章立てを記述します.
 ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
 その文が見出しであることを示します.

は一つの段落として,途中に改行を含めず表示されます.

 という感じで,章立てを記述します.
 
 ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
 その文が見出しであることを示します.

のように,途中で空行が入ると,その上と下は違う段落として表示されます.


* リスト [#z21242cc]

リスト(箇条書き)するには,

 - このように
 - 書くと
 - 箇条書きされます

のように,行頭を &color(#f00){-}; で書きます.
この他の記号として, &color(#f00){*}; と &color(#f00){+}; が使えます.

** 番号付きリスト [#z83cd06a]

リストの先頭に番号を付けたい場合,

 1. このように
 2. 書くと
 3. 箇条書きされます

のように,先頭を &color(#f00){数字.}; と書きます
(行頭にはスペースを入れないでください).
ピリオド後ろにはスペースが必要です.また,

 3. このように
 4. 書くと
 5. 箇条書きされます

のように,中途半端な番号からはじめることもできます.

** 定義リスト [#d4db8a0e]

定義リストとは「用語」と「その説明」をリストするものです.

 用語1
   ここに用語の説明を書きます
 
 用語2
   ここにその用語の説明を
   書いて行きます.

のように,説明部分先頭にスペースを入れ,インデントを設けて記述します.


* 文字装飾 [#rd506246]

** 強調その1 [#g9624f41]

強調したい文字列の両側を

 地の文地の文地の文 *強調したい文字列* 地の文地の文地の文

のように &color(#f00){*}; で括ると,変換後はその部分の文字列が

#ref(em.png,nolink)

と,太字になって強調されます.
このとき, &color(#f00){*}; と地の文の間には
スペースが入っている必要があるので,注意してください.

** 強調その2 [#h880a2da]

さらに強調したい場合は,

 地の文地の文地の文 **強調したい文字列** 地の文地の文地の文

のように,強調したい文字列を &color(#f00){**}; で括ります.
すると,変換後は

#ref(strong.png,nolink)

というふうに太字赤色になり,少し大きいサイズで表示されます.

** 上付き文字 [#m7198313]

 Java `TM`:sup:


とすると,Javaの右肩にTMが乗ります.

** 下付き文字 [#dbb18719]

 v `1`:sub:

とすると,vの右下に1が付きます.


* 段落装飾 [#gdcd68f2]

重要な段落を強調したい場合 &color(#f00){.. important::}; ディレクティブを使います.たとえば

 エネルギーとは,物理で良く出てくるおなじみの量です.
 簡単に復習しておきますと,
 
 .. important::
 
   あるモノが他のモノに対して仕事をする能力をもっているとき,
   そのモノはエネルギーをもっている
 
 と決められた量でした.「エネルギー問題」でのエネルギーも同様に,
 何らかの仕事をするものです.仕事とは,たとえばテレビをつけたり,
 車を動かしたり,冷暖房を運転したりするものです.

の出力は

#ref(important.png,nolink)

となります.
* リンク [#nc527202]

文字にリンクを張りたい場合

 ちなみにこういった任意定数は,初期条件に依って決まります.
 この例題について詳しくは, 物理のかぎしっぽ_ をご覧ください.
 
 .. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/

のように,リンクを張りたい文字列に

 物理のかぎしっぽ_ 

と最後に「_」を付け,そのリンク先を

 .. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/

とうふうに記述します.
リンク先記述部分は,文書中のどこにあっても構いません.
リンクを張りたい文字列と地の文との間には,
スペースを入れた方が読みやすいでしょう(必ずしも入れる必要はありません).

** 空白を含む文字列へのリンク [#f7ce6493]

リンクにしたい文字列が「my documents」や「式(1)」のように,空白文字(スペース)や記号「()」などを含む場合,その文字列を

 `my documents`_

や

 `式(1)`_

のようにバッククォート(Shiftキー + @キー)で括ります.

** ページ内の相互参照 [#hc6adeae]

「式(1)」をクリックしたら,該当の数式へ飛ばすような場合など,ページ内にリンクを張りたいことがあります.それには

 .. _eq1:
 <tex>
 F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
 </tex>

というふうに, &color(#f00){.. _ターゲット名:}; 
に続けて数式(や文字列)を書きます.
この例では「eq1」がターゲット名です.
これで

 <tex>
 F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
 </tex>

が変換された画像(の先頭部分)がリンクターゲットになります.
このターゲットへリンクを張るには

 ここで `式(1)`_ になんとか
 
 .. _式(1): #eq1

というふうに &color(#f00){. _ターゲット1: #ターゲット2}; とします.
これで「ターゲット1」をクリックすると「ターゲット2」に飛びます.
この例では「式(1)」という文字をクリックすると,
上で設定した数式に飛ぶようになります.


* 表組み [#p6727763]

表をつくるには,

 .. csv-table:: キャプション
   :header: "見出し1", "見出し2", "見出し3"
 
   "値1", "値2", "値3"
   "物理の", "かぎ", "しっぽ"

のように,カンマ区切りでデータを並べます.サンプルソースとその出力は,以下をご覧ください.

#ref(table.txt)
- [[table.txtの変換結果>http://hooktail.maxwell.jp/kagi/cb490047835e67bda983ccf5e364d9e2.html]]

([[さらに詳しく>http://docutils.sourceforge.net/docs/ref/rst/directives.html#id3]])
* 画像 [#m9859d81]

文書に画像を挿入するには,挿入したい場所に

 .. image:: 画像ファイル名

と書きます. &color(#f00){.. image::}; が,そこに画像を挿入するという命令です.

** 画像の縦横などの詳細を含める [#ac24f783]

挿入する画像について,幅や代替テキストなどの詳細を含めるには

 .. image:: 画像ファイル名
    :height: 100
    :width: 200
    :alt: 代替テキスト

とします.heightおよびwidthはピクセル値です.

** インライン画像 [#x2bf301c]
インライン(文中)に画像を含めることもできます.それには

 この |imgname| という画像は,なになにです.
 
 .. |imgname| image:: 画像ファイル名

のように &color(#f00){|ターゲット名|}; という命令で
ターゲットを設定しておきます.
この例では「imgname」がターゲット名です.
そして &color(#f00){.. |ターゲット名| image:: 画像ファイル名}; という命令で,
文中のターゲット部分に画像を挿入します.

** キャプション [#j9719991]

図の下にキャプション(簡単な説明文)を入れたい場合 &color(#f00){.. figure::}; を使い

 .. figure:: 画像ファイル名
 
    キャプション

のようにしてください.キャプションの文字が少し小さくなり,
文字列の左端が画像の左端と揃えられます.
&color(#f00){.. figure::}; 行の下に空白行が入ることに気を付けてください.


* 注釈 [#pdd02526]

本文から逸れる内容は注釈として記述します.注釈を加えるには

 この引っ張る力が重力 [*]_ であり,
 
 .. [*] 重力についての注釈

のように, &color(#f00){[*]_}; を注釈を加えたい部分に記述し,
&color(#f00){.. [*]}; の後ろにその内容を記述します.
注釈部分が複数行に渡る場合,先頭にスペースを入れてインデントします.

これらの命令と地の文の間にはスペースが必要です.
注釈は &color(#f00){.. [*]}; を記述した部分に表示されます.
通常, &color(#f00){[*]_}; を書いた段落の
すぐ後に表示されるようにすると良いでしょう.

複数の注釈を加えたい場合も同様で,
 
 この引っ張る力が重力 [*]_ であり,この力の法則が,万有引力 [*]_ です.
 
 .. [*] 重力についての注釈
 
 .. [*] 万有引力ついての注釈

のように &color(#f00){[*]_}; と &color(#f00){.. [*]}; 命令を使います.
&color(#f00){.. [*]}; 命令を書いた順番に対応づけられます.


* HTMLの命令を直接記述する場合 [#k059ab1a]

どうしても[[reStructuredText]]で用意されている形式で扱えないもの,たとえばJava AppletやFlashを記述したい場合,その命令(HTMLタグ)を直接[[reStructuredText]]のソースに記述することになります.

そのためには, &color(#f00){.. raw:: html}; という命令(rawディレクティブ)を使用します.たとえば

 .. raw:: html
 
   <hr width=50 size=10>

のように書いた場合,

 <hr width=50 size=10>

がHTMLタグとして記述されます.すなわちこの記述部分に,短い水平線が表示されます(rawディレクティブを用いず単に <hr width=50 size=10> と書いた場合,その文字列がそのまま出力されます).

ただし,この命令はJava AppletやFlashを記事に埋め込みたい場合のみに使うものであって,文字装飾やデザイン上の変更行うためのものではありません.必要最小限で利用してください.


* 参考リンク [#la3926d0]

- [[はやわかりreStructuredText>http://www.planewave.org/translations/rst/quickref.html]]
- [[公式マニュアル(英語)>http://docutils.sourceforge.net/docs/ref/rst/restructuredtext.html]]


// &color(#f00){};


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