物理のかぎしっぽ reStructuredTextリファレンス のバックアップ(No.11)

reStructuredTextリファレンス

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reStructuredText にしたがって文書を書く際の約束を, よく使うであろうものにかぎって説明します. さらに詳しくは 参考リンク を参照されてください.

注意

章立て

章立てとは,文書の構造を保つためになくてはならないものです. 最低限,「タイトル」,「節」,「小節」くらいを覚えておきましょう. reStructuredText では,

==========================
タイトル
==========================

セクション 1
--------------------------

サブセクション 1.1
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

サブサブセクション 1.1.2
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サブセクション 1.2
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

サブサブセクション 1.1.2
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


セクション 2
--------------------------

サブセクション 2.1
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

サブセクション 2.2
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


@@author:@@
@@accept:@@

という感じで,章立てを記述します.ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,その文が見出しであることを示します.直感的にも分かりやすい表記法ですね.

必ずしもこの例で示した通りの記号を用いる必要はありません. が,一つの文書において同じレベルの見出しには, 同じ記号を用いる必要があります. さらに細かくセクション分けを加える場合は,同様に適当な見出し記号を追加します. 通常はサブセクションくらいまでで十分でしょう.

上の例の最後に

@@author:@@
@@accept:@@

という部分があります.ここに,書いた人の名前,正式公開日の日付を

@@author: 崎間@@
@@accept: 2005-01-22@@

などというふうに記入します.acceptの部分はいつになるか分からないので,査読に提出する際は@@accept:@@のままで構いません(@@author:@@と@@accept:@@の二つの命令は,物理のかぎプロジェクト独自の拡張です).

以上が,文書作成の骨組みになります.

段落

連続した行は,途中で改行が入っても一つの段落とみなされます.

という感じで,章立てを記述します.
ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
その文が見出しであることを示します.

は一つの段落として,途中に改行を含めず表示されます.

という感じで,章立てを記述します.

ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
その文が見出しであることを示します.

のように,途中で空行が入ると,その上と下は違う段落として表示されます.

リスト

リスト(箇条書き)するには,

- このように
- 書くと
- 箇条書きされます

のように,行頭を - で書きます. この他の記号として, *+ が使えます.

番号付きリスト

リストの先頭に番号を付けたい場合,

1. このように
2. 書くと
3. 箇条書きされます

のように,先頭を 数字. と書きます (行頭にはスペースを入れないでください). ピリオド後ろにはスペースが必要です.また,

3. このように
4. 書くと
5. 箇条書きされます

のように,中途半端な番号からはじめることもできます.

定義リスト

定義リストとは「用語」と「その説明」をリストするものです.

用語1
  ここに用語の説明を書きます

用語2
  ここにその用語の説明を
  書いて行きます.

のように,説明部分先頭にスペースを入れ,インデントを設けて記述します.

文字装飾

強調その1

強調したい文字列の両側を

地の文地の文地の文 *強調したい文字列* 地の文地の文地の文

のように * で括ると,変換後はその部分の文字列が

em.png

と,太字になって強調されます. このとき, * と地の文の間には スペースが入っている必要があるので,注意してください.

強調その2

さらに強調したい場合は,

地の文地の文地の文 **強調したい文字列** 地の文地の文地の文

のように,強調したい文字列を ** で括ります. すると,変換後は

strong.png

というふうに太字赤色になり,少し大きいサイズで表示されます.

上付き文字

Java `TM`:sup:

とすると,Javaの右肩にTMが乗ります.

下付き文字

v `1`:sub:

とすると,vの右下に1が付きます.

段落装飾

重要な段落を強調したい場合 .. important:: ディレクティブを使います.たとえば

エネルギーとは,物理で良く出てくるおなじみの量です.
簡単に復習しておきますと,

.. important::

  あるモノが他のモノに対して仕事をする能力をもっているとき,
  そのモノはエネルギーをもっている

と決められた量でした.「エネルギー問題」でのエネルギーも同様に,何らかの仕事をするものです.
仕事とは,たとえばテレビをつけたり,車を動かしたり,冷暖房を運転したりするものです.

の出力は

important.png

となります.

リンク

文字にリンクを張りたい場合

ちなみにこういった任意定数は,初期条件に依って決まります.
この例題について詳しくは, 物理のかぎしっぽ_ をご覧ください.

.. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/

のように,リンクを張りたい文字列に

物理のかぎしっぽ_ 

と最後に「_」を付け,そのリンク先を

.. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/

とうふうに記述します. リンク先記述部分は,文書中のどこにあっても構いません. リンクを張りたい文字列と地の文との間には, スペースを入れた方が読みやすいでしょう(必ずしも入れる必要はありません).

空白を含む文字列へのリンク

リンクにしたい文字列が「my documents」や「式(1)」のように,空白文字(スペース)や記号「()」などを含む場合,その文字列を

`my documents`_

`式(1)`_

のようにバッククォート(Shiftキー + @キー)で括ります.

ページ内の相互参照

「式(1)」をクリックしたら,該当の数式へ飛ばすような場合など,ページ内にリンクを張りたいことがあります.それには

.. _eq1:
<tex>
F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
</tex>

というふうに, .. _ターゲット名: に続けて数式(や文字列)を書きます. この例では「eq1」がターゲット名です. これで

<tex>
F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
</tex>

が変換された画像(の先頭部分)がリンクターゲットになります. このターゲットへリンクを張るには

ここで `式(1)`_ になんとか

.. _式(1): #eq1

というふうに . _ターゲット1: #ターゲット2 とします. これで「ターゲット1」をクリックすると「ターゲット2」に飛びます. この例では「式(1)」という文字をクリックすると, 上で設定した数式に飛ぶようになります.

表組み

表をつくるには,

.. csv-table:: キャプション
  :header: "見出し1", "見出し2", "見出し3"

  "値1", "値2", "値3"
  "物理の", "かぎ", "しっぽ"

のように,カンマ区切りでデータを並べます.サンプルソースとその出力は,以下をご覧ください.

さらに詳しく

画像

文書に画像を挿入するには,挿入したい場所に

.. image:: 画像ファイル名

と書きます. .. image:: が,そこに画像を挿入するという命令です.

画像の縦横などの詳細を含める

挿入する画像について,幅や代替テキストなどの詳細を含めるには

.. image:: 画像ファイル名
   :height: 100
   :width: 200
   :alt: 代替テキスト

とします.heightおよびwidthはピクセル値です.

インライン画像

インライン(文中)に画像を含めることもできます.それには

この |imgname| という画像は,なになにです.

.. |imgname| image:: 画像ファイル名

のように |ターゲット名| という命令で ターゲットを設定しておきます. この例では「imgname」がターゲット名です. そして .. |ターゲット名| image:: 画像ファイル名 という命令で, 文中のターゲット部分に画像を挿入します.

キャプション

図の下にキャプション(簡単な説明文)を入れたい場合 .. figure:: を使い

.. figure:: 画像ファイル名

   キャプション

のようにしてください.キャプションの文字が少し小さくなり, 文字列の左端が画像の左端と揃えられます. .. figure:: 行の下に空白行が入ることに気を付けてください.

注釈

本文から逸れる内容は注釈として記述します.注釈を加えるには

この引っ張る力が重力 [*]_ であり,

.. [*] 重力についての注釈

のように, [*]_ を注釈を加えたい部分に記述し, .. [*] の後ろにその内容を記述します. 注釈部分が複数行に渡る場合,先頭にスペースを入れてインデントします.

これらの命令と地の文の間にはスペースが必要です. 注釈は .. [*] を記述した部分に表示されます. 通常, [*]_ を書いた段落の すぐ後に表示されるようにすると良いでしょう.

複数の注釈を加えたい場合も同様で,

この引っ張る力が重力 [*]_ であり,この力の法則が,万有引力 [*]_ です.

.. [*] 重力についての注釈

.. [*] 万有引力ついての注釈

のように [*]_.. [*] 命令を使います. .. [*] 命令を書いた順番に対応づけられます.

HTMLの命令を直接記述する場合

どうしてもreStructuredTextで用意されている形式で扱えないもの,たとえばJava AppletやFlashを記述したい場合,その命令(HTMLタグ)を直接reStructuredTextのソースに記述することになります.

そのためには, .. raw:: html という命令(rawディレクティブ)を使用します.たとえば

.. raw:: html

  <hr width=50 size=10>

のように書いた場合,

<hr width=50 size=10>

がHTMLタグとして記述されます.すなわちこの記述部分に,短い水平線が表示されます(rawディレクティブを用いず単に <hr width=50 size=10> と書いた場合,その文字列がそのまま出力されます).

ただし,この命令はJava AppletやFlashを記事に埋め込みたい場合のみに使うものであって,文字装飾やデザイン上の変更行うためのものではありません.必要最小限で利用してください.

参考リンク

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