物理のかぎしっぽ 物理のかぎ記事チュートリアル のバックアップ(No.39)

物理のかぎ記事チュートリアル

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これは,rst2hooktail を利用して物理のかぎしっぽの記事を書くためのチュートリアルです.

序文

rst2hooktail とは,物理のかぎしっぽスタイルの記事を,だれでも簡単に制作するため,COさんの手によって開発されたツールです.一般にホームページのページを制作する,というのは少々大変です.大変と言っても,ごく簡単なものなら簡単なのですが,人のスタイルに合わせる,というのは大変です.さらに数式を入れようものなら,それはもう繁雑な作業です.

しかし私たちには rst2hooktail がついています.少しのルールと rst2hooktail を用いることで,美しい数式を含んみ,統一されたスタイルのHTML文書を,特に意識せず簡単に書くことが可能になります.

このチュートリアルは,ホームページ制作に関してゼロからの知識で,物理のかぎしっぽ スタイルの記事を書けるようにするものです.このチュートリアルによって,物理解説記事の素敵なアイディアを持ったプロジェクトメンバーが,滞りなく記事を作成できることを願っております.

さあはじめましょう

最初にすることは,もちろん rst2hooktail の威力を体験することです.まず,サンプルソース

をお手元のパソコンに保存してください.中身もちょっと見てみてくださいね.

そして,ツールを実行することができる rst2hooktail に行きましょう.そのページの上の方にある「参照...」ボタンを押して今ダウンロードしたソースを選び,右の「CONVERT」ボタンを押してみてください.さあどうぞ.

どうですか.やってみましたか.

物理のかぎしっぽ で見慣れたスタイルのページが表示されたと思います.数式も表示されています.すばらしい! これは,実は大変なことなのです.同様の出力を rst2hooktail を用いずに得ようとすると,数ステップ掛かりますし,パソコンへ各種ソフトウェアをインストールするという手間もついてきます.手作業ではちょっとばかし時間が掛かり大変なのです.そんな繁雑な作業を,rst2hooktail はたった一つのステップで行ってくれる,エクセレントなツールなのです!!

さらに進みます

一つの記事を書くため,必要最低限必要なのは「章立て」です.このセクションでは,その最低限のルールを説明します.

タイトル

必ず必要なのは「タイトル」です.これは

=============================
タイトル
=============================

のように記述してください.一つの文書に対し,タイトルは一つだけです.

つぎに,多くの場合は節も必要です.これは

節
----------------------------

のように記述してください.節は一つの文書にいくらあっても構いません.

小節

節をさらに分けるのが小節です.これは

小節
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

のように記述します.さらに詳しくは reStructuredText#mdb2d67d をご覧ください.

物理には数式が欠かせない

数式を用いずに物理の話をする,という行為は極めて困難でしょう.物理では,数学は話を簡単にするために,道具として組み込まれています.その大切な道具を手放す訳にはいきません.しかし,数式をノートに鉛筆で書くのは(物理的に)簡単ですが,コンピュータを使って書くのは大変ですよね.Wordで数式を書くのに四苦八苦された方も多いでしょう :(

それを解決する究極的手段は,TeXというツールを用いることです.

しかしTeXで文章や数式を書くためには,それを使える環境を整備しなければなりません.ホームページの記事をちょっと書きたいだけなのに,数式用のソフトをインストールしたり設定をしなければならないなんて,そんなの面倒でナンセンスですよね(もちろん,長期的にみればいいことですよ).

でも大丈夫,心配はいりません.私たちには rst2hooktail がついているんだから ;) rst2hooktailにはTeXの数式処理が組み込まれているのです.

それでは,rst2hooktail での数式の書き方を説明しましょう.

文中の数式

文中に数式を書く場合,

運動方程式は $ma=F$ と書かれる.ここで $m$ は物体の質量である.

のように数式部分を $ と $ で括ります.括られた部分は数式であると処理されることになっています.

独立行の数式

独立した数式は

<tex>
ma=F
</tex>

と <tex> と </tex> で括って表記します.

式番号

数式の後ろに (1) などの番号を付けたい場合

<tex>
ma=F \tag{1}
</tex>

のように

\tag{番号}

を記述します.「\tag{ }」の中身は「*」などの記号を用いることもできます.

複数行の数式

複数行に渡る数式の場合は

<tex>
0.5 &= \alpha e^{-\gamma \cdot 0}\\
    &= \alpha e^{0}\\
    &= \alpha \cdot 1
</tex>

のように,位置合わせをしたい部分に

&

を,改行したい部分に

\\

を記述します.これら「&」と「\\」は数式としては表示されません.この例では数式が3行に渡り,「=」の部分で揃えられることになります.

ベクトル表記

ベクトルは 太字 + 斜体 で表します.これは

\bm{a}

などとして記述します.この例では「a」が 太字 + 斜体 になります.

数式を書くときの注意点

いくつか注意点があります.必ず守ってください(守らなければエラーになります).

  1. $〜$ の前後には半角スペースが必要です.特に句読点のあとでは忘れやすいので注意してください.
  2. 数式の中で2バイト文字や日本語をつかうことはできません.これは TeX の仕様ではなく rst2hooktail の仕様です.
  3. <tex> 〜 </tex> 中には改行を入れることができますが,$〜$ の中に改行をいれることはできません.

これらを守れば、あなたの記事にも美しい数式を入れることができます :)

図を挿入するのだ

直感的理解には,図が大変役立ちます.できることなら,要所々々には図を挿入しておくと親切です.

rst2hooktail で図を入れる場合,

  1. 画像ファイルをサーバにアップ
  2. 図を入れたい場所のソースに命令を記述

という手順で行います.例えば fig1.png という画像を入れるには,rst2hooktail のページで fig1.png をアップしておき,記事ソースの図を入れたい箇所に,

.. image:: fig1.png

という記述をします.

.. image::

というのが,図を入れるための命令です.その後ろに,挿入したい画像のファイル名を書いておきます.これで記事に図が入り,言葉ではやりにくい説明が可能になります.

画像をアップする際の注意点

図を挿入するには,まず画像をサーバにアップロードしなきゃいけない訳ですが,一つ注意が必要です.それは

という点です.ですから,他の人とは違うファイル名をつけなければなりません.そこで,自分の名前(ハンドル名)を付ける約束にしましょう.たとえば

sakima-rotatematrix-fig1.png

のように

名前-記事名-番号.拡張子

という規則で名付けておけば,自分でも混乱してくてすむでしょう.

逆に,図を修正して上書きしたい場合は,同じファイル名でアップすればよろしいです.

参考文献を書こう

記事を作成するときには文献を参考にしたり、文献から引用したりするでしょう。 また、インターネット上のウェブページを参考にすることもあるでしょう。 このように何かを参考にして記事を書いた場合、「参考文献」として載せましょう。

参考文献の書き方にはいくつか種類があります。 いずれも次のようなタグを 記事の最後 に埋め込んでおきます。

ウェブページを参考にした場合 (URLのみ)

@@reference: www12.plala.or.jp/ksp/index.html@@
( http:// はつけないことに注意してください )

ウェブページを参考にした場合 (URL,タイトル)

@@reference: www12.plala.or.jp/ksp/index.html,物理のかぎしっぽ@@
( http:// はつけないことに注意してください )

書籍(文献)を参考にした場合( 著者, 題名, 出版社, 出版年, ページ)

@@reference: 山田太郎, 楽しい物理, かぎ出版, 2004, 190-220@@

書籍(文献)を参考にした場合( 著者, 題名, 出版社, 出版年, ページ, ISBN)

@@reference: 山田太郎, 楽しい物理, かぎ出版, 2004, 190-220, 2819393448@@
※ ISBN コードを書くと、amazon.co.jp にリンクがはられます。

それぞれのフィールドを区切るカンマは半角であることに注意してください。 フィールドを空にする場合でも、カンマは必ず打ってください。

捕捉:ISBNの探し方

ISBN(International Standard Book Number)とは,書籍の裏などに書かれている10桁の書籍番号のことです.ISBN は国際的な規格ですので,これが分かれば世界中から一つの本を特定することができます.

ISBNの探し方ですが,書籍を持っている場合は本の裏のほうをみましょう.書いてあると思います.手元に書籍がない場合 amazon などで書籍名や著者名で検索をかけてください.

ISBNはハイフン(-)で区切ってある場合がありますが,記事ソースの参考文献に記述する場合,ハイフンを取り除いて数字のみ記述してください.

amazon の検索結果の下のほうに、書籍の詳細が載っています。そこに ISBN も載っています。図を参考にして探してみてください。 :)

amazon_isbn.png

署名をしよう

作成した記事には自分がつくったという署名をいれたいですよね。 また、いつ作ったのかも記録しておくと便利です。 そんなときは次のような行を 記事の最後 に埋め込んでおきます。

@@author: 著者名@@
@@accept: YYYY-MM-DD@@

こうしておくと、記事のフッタ部分に著者名と初版日が挿入されます。 更新日は自動で記録されます。

例を示しておきましょう。

@@author: 山田 太郎@@
@@accept: 2004-01-01@@

作成した記事には、ぜひ署名をしてくださいね。

 
 
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