物理のかぎしっぽ 物理のかぎ記事チュートリアル のバックアップソース(No.38)
* 物理のかぎ記事チュートリアル [#m2da422b]
[[かぎマニュアルズ]] >

これは,rst2hooktail を利用して[[物理のかぎしっぽ:http://www12.plala.or.jp/ksp/]]の記事を書くためのチュートリアルです.

#contents


* 序文 [#defc622a]

rst2hooktail とは,[[物理のかぎしっぽ:http://hooktail.maxwell.jp/rst2hooktail/index.html]]スタイルの記事を,だれでも簡単に制作するため,COさんの手によって開発されたツールです.一般にホームページのページを制作する,というのは少々大変です.大変と言っても,ごく簡単なものなら簡単なのですが,人のスタイルに合わせる,というのは大変です.さらに数式を入れようものなら,それはもう繁雑な作業です.

しかし私たちには rst2hooktail がついています.少しのルールと rst2hooktail を用いることで,美しい数式,統一されたスタイルの記事を,特に意識せず簡単に書くことが可能になります.

このチュートリアルは,ホームページ制作に関してゼロからの知識で,[[物理のかぎしっぽ:http://www12.plala.or.jp/ksp/]] スタイルの記事を書けるようにするものです.このチュートリアルによって,物理解説記事の素敵なアイディアを持ったプロジェクトメンバーが,滞りなく記事を作成できることを願います.


* さあはじめよう [#a727931d]

最初にすることは,もちろん rst2hooktail の威力を体験することです.まず,サンプルソース

#ref(sample.txt)

をお手元のパソコンに保存してください.中身もちょっと見てみてくださいね.

そして,ツールを実行することができる下記ページに行きましょう.そのページの上の方にある「参照...」ボタンを押して今ダウンロードしたソースを選び,右の「CONVERT」ボタンを押してみてください.さあどうぞ.

- [[rst2hooktail:http://hooktail.maxwell.jp/rst2hooktail/index.html]]

どうですか.やってみましたか.

[[物理のかぎしっぽ:http://www12.plala.or.jp/ksp/]] で見慣れたスタイルのページが表示されたと思います.数式も表示されています.すばらしい! これは,実は大変なことなのです.同様の出力を rst2hooktail を用いずに得ようとすると,数ステップ掛かります.手作業ではちょっとばかし時間が掛かり大変なのです.そんな繁雑な作業を,rst2hooktail はたった一つのステップで行ってくれる,エクセレントなツールなのです.


//** rst2hooktail の Hello World [#p07f0fc8]

//プログラミング言語の世界では,はじめの一歩は「Hello World」を表示させる,という傾向があります.旧来の定石にしたがって,ここでも rst2hooktail で Hello World してみましょう.rst2hooktailのフォーム(文字を書ける欄)に

// ==================
// Hello World
// ==================

//と書いて(コピー&ペーストでも構いません)、CONVERTボタンを押してみてください.タイトルに Hello World と表示された,物理のかぎしっぽスタイルのページが表示されていると思います.

//しかし書いたのは上の,たった3行だけです.


//** ホームーページが表示されるしくみ [#s6cad644]

//通常,ホームページというものは,HTMLという書式で書かれています.ページの上でマウスの右ボタンをクリックし,「ページのソースを表示」(もしくはそれに近い表現)を選択してみてください.英語なのかどうか分からない,意味不明の文字列,それがHTMLです.

//ホームページをつくるにはこのHTMLを覚えなければならない,楽したいならソフトウェアを買いなさい,と言われたら「ちょっとどうかな」と思いますよね?


//** Hello World の詳細 [#y217b35c]



* さらに進もう [#v3b105b5]

一つの記事を書くため,必要最低限必要なのは「章立て」です.

**タイトル[#f85a7280]

必ず必要なのは「タイトル」です.これは

 =============================
 タイトル
 =============================

のように記述してください.一つの文書に対し,タイトルは一つだけです.

**節 [#z2053956]

つぎに,多くの場合は節も必要です.これは

 節
 ----------------------------

のように記述してください.節は一つの文書にいくらあっても構いません.

**小節 [#l9b85040]

節をさらに分けるのが小節です.これは

 小節
 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

のように記述します.さらに詳しくは[[reStructuredText]]のページをご覧ください.


*物理には数式が欠かせない [#qed80d39]

数式を用いずに物理の話をする,という行為は極めて困難でしょう.物理では,数学は話を簡単にするために,道具として組み込まれています.その大切な道具を手放す訳にはいきません.しかし,数式をノートに鉛筆で書くのは(物理的に)簡単ですが,コンピュータを使って書くのは大変ですよね.Wordで数式を書くのに四苦八苦された方も多いでしょう :(

それを解決する究極的手段は,TeXというツールを用いることです.

しかしTeXで文章や数式を書くためには,それを使える環境を整備しなければなりません.ホームページの記事をちょっと書きたいだけなのに,数式用のソフトをインストールしたり設定をしなければならないなんて,そんなの面倒でナンセンスですよね(もちろん,長期的にみればいいことですよ).


// TeXはまたTeXで,いろいろと覚えることがありますし,

でも大丈夫,心配はいりません.私たちには rst2hooktail がついているんだから ;) rst2hooktailにはTeXの数式処理が組み込まれているのです.

それでは,rst2hooktail での数式の書き方を説明しましょう.


** 文中の数式 [#v896321d]

文中に数式を書く場合,

 運動方程式は $ma=F$ と書かれる.ここで $m$ は物体の質量である.

のように数式部分を $ と $ で括ります.括られた部分は数式であると処理されることになっています.


** 独立行の数式 [#a2e18554]

独立した数式は

 <tex>
 ma=F
 </tex>

と <tex> と </tex> で括って表記します.

***式番号 [#cb107dfa]

数式の後ろに (1) などの番号を付けたい場合

 <tex>
 ma=F \tag{1}
 </tex>

のように

 \tag{番号}

を記述します.「\tag{ }」の中身は「*」などの記号を用いることもできます.

***複数行の数式 [#q218b53c]

複数行に渡る数式の場合は

 <tex>
 0.5 &= \alpha e^{-\gamma \cdot 0}\\
     &= \alpha e^{0}\\
     &= \alpha \cdot 1
 </tex>

のように,位置合わせをしたい部分に

 &

を,改行したい部分に

 \\

を記述します.これら「&」と「\\」は数式としては表示されません.この例では数式が3行に渡り,「=」の部分で揃えられることになります.

***ベクトル表記 [#y105faf9]

ベクトルは 太字 + 斜体 で表します.これは

 \bm{a}

などとして記述します.この例では「a」が 太字 + 斜体 になります.


** 数式を書くときの注意点 [#o440dbf9]

いくつか注意点があります.必ず守ってください(守らなければエラーになります).

+ $〜$ の前後には半角スペースが必要です.特に句読点のあとでは忘れやすいので注意してください.
+ 数式の中で2バイト文字や日本語をつかうことはできません.これは TeX の仕様ではなく rst2hooktail の仕様です.
+ <tex> 〜 </tex> 中には改行を入れることができますが,$〜$ の中に改行をいれることはできません.

これらを守れば、あなたの記事にも美しい数式を入れることができます :)


* 図を挿入するのだ [#xad18895]

直感的理解には,図が大変役立ちます.できることなら,要所々々には図を挿入しておくと親切です.

rst2hooktail で図を入れる場合,

+画像ファイルをサーバにアップ
+図を入れたい場所のソースに命令を記述

という手順で行います.例えば fig1.png という画像を入れるには,rst2hooktail のページで fig1.png をアップしておき,記事ソースの図を入れたい箇所に,

 .. image:: fig1.png

という記述をします.

 .. image::

というのが,図を入れるための命令です.その後ろに,挿入したい画像のファイル名を書いておきます.これで記事に図が入り,言葉ではやりにくい説明が可能になります.

**画像をアップする際の注意点 [#gcc42f55]

図を挿入するには,まず画像をサーバにアップロードしなきゃいけない訳ですが,一つ注意が必要です.それは

-同じファイル名の画像は上書きされる

という点です.ですから,他の人とは違うファイル名をつけなければなりません.そこで,自分の名前(ハンドル名)を付ける約束にしましょう.たとえば

 sakima-rotatematrix-fig1.png

のように

 名前-記事名-番号.拡張子

という規則で名付けておけば,自分でも混乱してくてすむでしょう.

逆に,図を修正して上書きしたい場合は,同じファイル名でアップすればよろしいです.


* 参考文献を書こう [#q36bd57c]

記事を作成するときには文献を参考にしたり、文献から引用したりするでしょう。
また、インターネット上のウェブページを参考にすることもあるでしょう。
このように何かを参考にして記事を書いた場合、「参考文献」として載せましょう。

参考文献の書き方にはいくつか種類があります。
いずれも次のようなタグを ''記事の最後'' に埋め込んでおきます。

''ウェブページを参考にした場合 (URLのみ)''
 @@reference: www12.plala.or.jp/ksp/index.html@@
 ( http:// はつけないことに注意してください )

''ウェブページを参考にした場合 (URL,タイトル)''
 @@reference: www12.plala.or.jp/ksp/index.html,物理のかぎしっぽ@@
 ( http:// はつけないことに注意してください )

''書籍(文献)を参考にした場合( 著者, 題名, 出版社, 出版年, ページ)''
 @@reference: 山田太郎, 楽しい物理, かぎ出版, 2004, 190-220@@

''書籍(文献)を参考にした場合( 著者, 題名, 出版社, 出版年, ページ, ISBN)''
 @@reference: 山田太郎, 楽しい物理, かぎ出版, 2004, 190-220, 2819393448@@
 ※ ISBN コードを書くと、amazon.co.jp にリンクがはられます。

それぞれのフィールドを区切るカンマは半角であることに注意してください。
フィールドを空にする場合でも、カンマは必ず打ってください。

** 捕捉:ISBNの探し方 [#ib3f160b]

ISBN(International Standard Book Number)とは,書籍の裏などに書かれている10桁の書籍番号のことです.ISBN は国際的な規格ですので,これが分かれば世界中から一つの本を特定することができます.

ISBNの探し方ですが,書籍を持っている場合は本の裏のほうをみましょう.書いてあると思います.手元に書籍がない場合 [[amazon:http://www.amazon.co.jp/]] などで書籍名や著者名で検索をかけてください.

ISBNはハイフン(-)で区切ってある場合がありますが,記事ソースの参考文献に記述する場合,ハイフンを取り除いて数字のみ記述してください.

[[amazon:http://www.amazon.co.jp]] の検索結果の下のほうに、書籍の詳細が載っています。そこに ISBN も載っています。図を参考にして探してみてください。 :)

#ref(http://www12.plala.or.jp/ksp/img/amazon_isbn.png)



* 署名をしよう [#u8be7ae0]

作成した記事には自分がつくったという署名をいれたいですよね。
また、いつ作ったのかも記録しておくと便利です。
そんなときは次のような行を ''記事の最後'' に埋め込んでおきます。

 @@author: 著者名@@
 @@accept: YYYY-MM-DD@@

こうしておくと、記事のフッタ部分に著者名と初版日が挿入されます。
更新日は自動で記録されます。

例を示しておきましょう。

 @@author: 山田 太郎@@
 @@accept: 2004-01-01@@

作成した記事には、ぜひ署名をしてくださいね。









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