ページ | 査読/Lienard-Wiechertポテンシャル(CO著) |
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投稿者 | mNeji? |
状態 | |
投稿日 | 2006-07-23 (日) 21:45:55 |
興味にそそられて,図書館で電磁気の本を探しましたが「マクスウェル理論の基礎」大田 浩一・著,東京大学出版,2002-07 しかありませんでした.
この本は電磁気の本と言うよりは,総花的歴史小説の感があります.でも出典を探しまくった上でかいており,司馬遼太郎が物理の本を書いたような面白さがあります.私の軟弱な脳のリハビリテーションにこの本は好都合かもしれません.でも,最後は理論電磁気学に再会したいですが....
で,本論にもどりますと,この本の第8章 遅延マクスウェル場の第8.4節 運動する荷電粒子の輻射 の筆頭に;
ーーーー引用開始ーーーーー リエナール(Alfred Marie Liénard, 1869-1958)は1898年[274]に,ヴィーヒェルト(Johann Emil Wiechert, 1861-1928)は1900年[489]に,運動する荷電粒子がつくる電磁場を計算した. ーーーー引用終了ーーーーー
と在ります.そういう意味では,光速度が有限値をもつとして伝播先でのポテンシャルを計算しようとするのは,そんなに不自然でもありませんね.だけど,だれも計算していない時に,計算するバイタリティには脱帽ですね.
リエナールさんは「Marie」とありますがキューリー婦人と関係が無いですかね?
==== このシリーズは楽しみにして,昔の記憶が蘇えるかどうかのテストも兼ねようと思っています.
遅延ポテンシャルの動画もあると面白いかもしれませんね.