高熱 †
メッセージ †
執筆おつかれさまです。院試もごくろうさまでした♪
今度はゆっくり合奏しましょう。
さて、査読です。
「物質全体を見ろ!物質の細部は見るな!」という文がありますが、このようにメッセージを強調するのは、非常に良いと思います。何が言いたい記事なのかが明快です。メッセージが最初にあり、その後に例があるというのも分かりやすいです。ただ、少し気になったのは、「物質全体」に限らず、熱力学で見るのは「系全体」ですよね。もちろん、非分子論的という意味で物質全体と書いたのだと思いますが、少し引っかかりました。注にでも、系という言葉を書いて欲しいものであります。
経験則が強調してあるのも良かったです。以前、nemoさんと議論になっていた部分の解釈にもなると思います。
熱力学を学ぶ上で注意すべきなのは、これだけでしょうか?私なら、平衡状態(変化するのに無限の時間がかかる)という話にも触れると思います。もちろん、非平衡熱力学という分野もありますが、最初は平衡熱力学だけですよね。だとすれば、熱力学的平衡というのは大事な「仮定」だと思います。(系の状態を巨視的な量だけで記述できるという立場は、十分な時間が経過して十分に相互作用が終わったので、系が「こなれている」という仮定に立脚しているわけですよね。)もし、トミーさんが、このあたりの話も今後書く予定だとすれば、余計なコメントだったかも知れません。御容赦あれ。
返答 †
- Johさん、先日はありがとうございました!そして査読ありがとうございます!「系」の部分は自分でも引っかかっていました。たぶん誰かに突っ込まれると予言していました(笑)改訂します!「平衡状態」は考えてもみませんでした。「準静過程」については記事にするつもりでいたのですが、「平衡状態」は何も構想を持っていませんでしたので、この記事に3つめの大切なこととして盛り込もうと思います。しばしお待ちください☆ -- トミー
- 改訂してみました。いかがでしょうか?ちなみに「準静過程」は別記事にて取り上げる予定でいます。 -- トミー
- 確認しました。熱平衡のセクションで、準静的過程について触れて、リンクを張ってもいいですね。熱力学的平衡とほとんど同じことですから。一箇所気になったのは、『「きゃー!!変化する要素が多すぎて計算が難しいようー(涙)」と 思わないで済む』 という点です。要素の数が何を意味するか分かりませんが、もし変数の数だとすれば、平衡状態だけを考えようと、動的変化を考えようと、それほど違わないと思います。ただ、式の上で時間微分に関する項を落とせるので、式を劇的に簡単化できるわけです。それに状態量の「差だけを考えれば良い」と言う性質を用いれば、もっともっと簡単になるわけです。しかし、変数の数はそんなに変わらないと思いますよ。 -- Joh
- 一つ、お伺いしてもよろしいでしょうか?Johさんはどのような教科書を使って「時間微分に関する項を落とせる」というような話の勉強をなさったのですか?「要素の数が何を意味するのかわかりませんが」というのはその通りで、直感で「何か落とせるぞ…」と思ったからとりあえずどなたかに指摘していただきたくて書いた文章です。記事作成のためにいろいろな文献を読んできましたが、そういうことに触れているものに出会えません。少し勉強してみて、そういう数学的な話と熱力を絡めて説明してくれている文献に出会いたいと思うようになってきました。もしよろしければ、Johさんがそこまで到達されるのに用いられた文献をご教示願えないでしょうか。 -- トミー