物理のかぎしっぽ 査読/角運動量を持つ系の例(クロメル著)/1 のバックアップソース(No.4)
* 角運動量の和とは? [#pd6b7120]

|~ページ|[[査読/角運動量を持つ系の例(クロメル著)]]|
|~投稿者|[[K.I.]]|
|~状態|#listbox3(質問,査読2,state)|
|~投稿日|2007-05-05 (土) 18:30:31|

** メッセージ [#g52c909e]
 どんな時に角運動量を持つの (2) について,
二つの粒子の角運動量を加えていますが,これにはどういう意味があるのでしょうか。

 二つの粒子の角運動量の和というのは,どのような物理量なのでしょうか。
勿論,単位が変わっていないのですから,角運動量である事は分かりますが,
何の目的を持って足しあわせているのかの説明をお願い致します。



** 返答 [#e55ce89f]
- 簡潔に答えると、この系は特殊で興味深いからです。説明しますと、一粒子では直進運動では原点(角運動量を考える点)を変えると角運動量も変わってしまいます。そして、焦点周りの楕円運動なんかでは原点を変えると焦点に来る粒子(重くて動きにくいもの、たとえば太陽)の微小な運動も考慮しなければ角運動量の保存が成り立ちません。また、中心力以外の外力を加えると、角運動量は保存しません。

しかし、一粒子の自転や二粒子がお互いに回りあうときには、働く力は内力だけですので、全体の角運動量は保存します。これは原点以外の点の周りを回っているとき、角運動量を二粒子の間でやりとりしているということです。(θ方向に働く力(互いの引力のθ方向成分)が、反対で同じ大きさですよね。)そして一般にモーメントは、どの点の周りの角運動量をみるかに依存しますが、これらはどこにあっても依存しないという性質をもち特殊なんです。面白い例ということでこの例を挙げました。-- [[クロメル]] &new{2007-05-06 (日) 00:34:21};

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