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上弦と下弦の月 †
メッセージ †こんにちは。サイトを興味深く拝読しました。私は,中国文学を研究しているものです。 上弦・下弦の月のご説明のところで,「このセクションで書いたのは一つの「説」です.この説を裏付ける資料をお持ちでしたら,ぜひお知らせ下さい!」とありましたので,以下ご参考までに。 『皇朝文獻通考』巻二五七「象緯考二」に「其光向西,其魄向東,故名上弦」(其の光 西を向き,其の魄(月の欠けた部分)東を向く。故に上弦と名す)。(同じく下弦についても同箇所で「其光向東,其魄向西,故名下弦」) とあります。 要するに,月が昇ってきた時に,明るい部分が上にあるのが上弦,暗い部分が上にあるのが下弦であるようです。 月の形が半月形になり,いわゆる弓を張ったような形という意味で全体が「弦」と呼ばれる点は正しいと思いますが,月の上旬下旬によって,上弦下弦となるのでは上記の例の「故に」の意味が全く通じません。 リンク先のジャクサのページ http://moon.jaxa.jp/ja/qanda/qanda/qanda035.html は http://www.page.sannet.ne.jp/matukawa/tuki.htm を参考にされているのでしょうが,「上」旬の月(弦)が上弦という説明を中国古典の中には,まだ見いだすことができません(上のメーリングリストでも,上旬下旬の理屈は推測で止まっています)。中国の古典にはそういう例が無い!と断言するのは,なにしろ多くの文献がありますので,難しいですが,たぶん違うのではないかと思います。 何かのご参考になれば幸いです。 楽しい天体のお話しをありがとうございました。 返答 †
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