TeX(pLaTeX2e)を使いはじめた理由は,Linuxにワープロソフトが入ってなかったからでした. 最初の頃は,マウス操作で直感的に操作できるWindows用のワープロソフトとの違いに戸惑い 「なんだかやりにくいなあ」と思っていましたが, TeXに慣れるにつれ,手放せないソフトになってしまいました. 長い文書などは,ワープロソフトよりもだんぜんTeXのほうが楽です.
数式がきれいで,文書のレイアウトを最適にやってくれる. 数式番号,目次や索引を付けるのが楽,どんなOSでも同様に動く.そんなTeXですが,困らない程度に使えるようになるまでは少々労力が必要でした.リファレンス本を読みながらコツコツ覚えていくしかありません.
TeXのインストールは難しいといわれていますが, 幸いなことにだいたいのLinuxには (インストール時に撰択していれば)最初から環境が整っています.TeXを使うためにLinuxをインストールするのも1つの手かもしれません.また,Windows用には TeXインストーラ3 という,面倒なセットアップを一括して行ってくれるソフトも登場しました.
Vine Linuxは日本語TeX環境が非常に整っています.TeX関係がインストールされていなければ
# apt-get install task-tetex
とし,TeX Wiki Vineを参考にセットアップします.
YaSTでplatexを検索すると,jsarticleのパッケージが表示されます.それをインストールすると必要なものがいっしょに入ると思います.
にソースからのインストール方法がまとめられています.
Windows XPへのインストールは実際にやってみました. やはり奥村さんの解説ページ
Windows へのインストール が参考になります.少々やることが多いですが, ここに書かれていることをそのまま丁寧に行えばインストールできるはずです. 書籍の付録などではインストーラ付きのものもあるので, そちらを利用したほうが簡単です.
Mac OS Mac OSについては全然知識がありません. MacpTeXとその周辺
に情報がまとめられているようです.
使用方法 手元に書籍を置いて, それを見ながら実際にソースを書いて覚えていくのが一番です. 使いこなすのは大変ですが,2,3日がんばれば 本を見ながら簡単なレポートくらいは書けるようになるでしょう. 一冊ではすべてカバーできないので, できれば数冊置いておきたいところです. 一冊買うとしたら奥村さんの
[改訂第3版]LaTeX2e 美文書作成入門 です.この改訂第3版は最近出たので僕はその前の版しか持ってませんが, 一番分かりやすいと思いますし今でもいつも手元に置いています. TeXの使いかたを解説しているサイトとしては以下のものが大変参考になります.
SFC CNS GUIDE 2004 [ 11 LaTeX ] 日本語TeX情報 ワープロユーザーのためのLaTeX入門 pLaTeXで卒論を書こう! LaTeXコマンドシート一覧
これらを見ればほとんど大丈夫なのですが, 僕もこのサイトで少し解説を書いています. 探してもあまりいい情報を見つけられなかったことや 頻繁に使うことをまとめたつもりなので, よろしければご覧ください.