=============== 運動量 =============== ニュートンはその著書『プリンキピア』のなかで,運動の量について 運動の量とは,速度と物質の量との積で計られるものである. と書いています.よって本来のニュートンによる表現を忠実に定式化すると \frac{d}{dt}(m\bm{v})=\bm{F} ここで $m\bm{v}$ が運動量と呼ばれる量である. この式で重要なのは,外力が働かない場合の運動, すなわち慣性運動においては運動量が変化しないことを表していることであり, これは力学の第一法則を本質的に拡張したものである. さらに外力が働く場合には,「物体の運動量の変化は, 働く力の向きと同じ方向であり,力の量に比例する」 ということになる.言い換えると,ある物体が慣性運動と異なる運動を行っているときには, その物体には力が働いているということになる. 物体の質量が運動中に変化しない場合には,この式から式(1)が導かれる. @@author:崎間@@ @@accept:@@