物理のかぎしっぽ reStructuredText のバックアップ(No.6)

reStructuredText

かぎマニュアルズ >

reStructuredTextとは,テキストを書く際の約束ごとのようなものです.実体はテキストファイルです.メモ帳でも簡単に作成できます.普通のテキストファイルとちょっと違うのは,構造化情報を持たせることができる,という点です.

どうやってつくるのか

メモ帳などの普通のテキストエディタで,普通に保存すればいいです.拡張子は気にしなくてかまいませんが,テキストファイルですから「.txt」としておけば良いでしょう(普通は勝手にそうなりますね).重要なのは書き方です.

そしてその,reStructuredTextという約束に基づいたテキストファイルを,たとえばHTMLに変換すると,その約束に基づいた構造が保たれたまま変換されます.変換には rst2hooktail を使ってください.ただしこれは,スタイルやTeX数式処理など,物理のかぎしっぽ用カスタマイズが施されています(文書構造そのものはreStructuredTextに基づいています).

構造化とは

「Structured Text」とは「構造化されたテキスト」の意味でが,厳密な構造ではなく,自由度の高い,ある一定のパターンを含んでいるというべきでしょうか.そのパターンを解析するコンバータで変換してはじめて,XHTMLやLaTeXフォーマットのような厳密な構造を出力できます.

簡易リファレンス

reStructuredTextにしたがって文書を書く際の約束を,簡易的に説明します.

章立て

章立てとは,文書の構造を保つためになくてはならないものです. 最低限,「タイトル」,「節」,「小節」くらいを覚えておきましょう. reStructuredTextでは,

==========================
タイトル
==========================

節 1
--------------------------

小節 1.1
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

小節 1.2
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

節 2
--------------------------

小節 1.2
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

という感じで,章立てを記述します. ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして, その文が見出しであることを示します.

必ずしもこの例で示した通りの記号を用いる必要はありません. が,一つの文書において同じレベルの見出しには, 同じ記号を用いる必要があります. さらに少々節などを加える場合は,同様に適当な見出し記号を追加します.

段落

連続した行は,途中で改行が入っても一つの段落とみなされます.

という感じで,章立てを記述します.
ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
その文が見出しであることを示します.

は一つの段落として,途中に改行を含めず表示されます.

という感じで,章立てを記述します.

ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
その文が見出しであることを示します.

のように,途中で空白行が入ると,その上と下は違う段落として表示されます.

箇条書き(リスト)

箇条書きするには,

- このように
- 書くと
- 箇条書きされます

のように,行頭を「-」で書きます.この他に「*」と「+」の記号が使えます.

番号付きリスト

箇条書きに番号を付けたい場合,

1. このように
2. 書くと
3. 箇条書きされます

のように書きます.また,

3. このように
4. 書くと
5. 箇条書きされます

のように,中途半端な番号からはじめることもできます.

定義リスト

定義リストとは「用語」と「その説明」をリストするものです.

用語1
  ここに用語の説明を書きます

用語2
  ここにその用語の説明を
  書いて行きます.

のように,説明部分をインデントを設けて記述して行きます.

文字装飾

文字を斜体にしたい場合

ここが普通の *斜体にしたい文字* 文章です.

のように,斜体にしたい部分を「*」と「*」で括ります. このとき,「*」と通常の文章の間にはスペースが入っている必要があります.

また,太字にしたい場合は

ここが普通の **斜体にしたい文字** 文章です.

のように,「**」と「**」で括ります. 同様に「**」と通常の文章の間にはスペースを入れます.

リンク

文字にリンクを張りたい場合

ちなみにこういった任意定数は,初期条件に依って決まります.
この例題について詳しくは, 物理のかぎしっぽ_ をご覧ください.

.. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/

のように,リンクを張りたい文字列に

物理のかぎしっぽ_ 

と最後に「_」を付け,そのリンク先を

.. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/

とうふうに記述します.リンク先記述部分は,文書中のどこにあっても構いません. リンクを張りたい文字列と地の文との間には,スペースを入れます.

空白を含む文字列へのリンク

リンクにしたい文字列が「my documents」や「式(1)」のように,空白文字(スペース)や記号「()」などを含む場合,その文字列を

`my documents`_

`式(1)`_

のようにバッククォート(Shiftキー + @キー)で括ります.

ページ内の相互参照

「式(1)」をクリックしたら,該当の数式へ飛ばすような場合など,ページ内にリンクを張りたいことがあります.それには

.. _eq1:
<tex>
F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
</tex>

というふうに,

.. _eq1:

などに続けて数式を書きます.これで

<tex>
F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
</tex>

が変換された画像(の先頭部分)がリンクターゲットになります.このターゲットへリンクを張るには

ここで `式(1)`_ になんとか

.. _式(1): #eq1

などとします.これで「式(1)」という文字をクリックすると,上で設定した数式に飛ぶようになります.

表組み

表をつくりたい場合,

+------------+------------+-----------+
| 見出し 1   | 見出し 2   | 見出し 3  |
+============+============+===========+
| 内容       | 内容       | 内容      |
+------------+------------+-----------+
| 内容       |  複数セルにわたる内容  |
+------------+------------+-----------+

のような,テキストで表した簡易的な表組みをしておきます.

画像

文書に画像を挿入するには,挿入したい場所に

.. image:: 画像ファイル名

と書きます.画像の縦横などの詳細を含めるには

.. image:: 画像ファイル名
   :height: 100
   :width: 200
   :alt: 代替テキスト

とします.heightおよびwidthはピクセル値です.

さらに,文中に画像を含めることもできます.それには

この |適当な名前| という画像は,なになにです.

.. |適当な名前| image:: 画像ファイル名

のようにします.

 
 
Top / reStructuredText
トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Modified by 物理のかぎプロジェクト PukiWiki 1.4.6 Copyright © 2001-2005 PukiWiki Developers Team. License is GPL.
Based on "PukiWiki" 1.3 by yu-ji Powered by PHP 5.3.29 HTML convert time to 0.025 sec.