物理のかぎしっぽ reStructuredText のバックアップの現在との差分(No.30)

 *reStructuredText [#h8ab1cc6]
 [[かぎマニュアルズ]] >
 以下を参照してください.
 
 [[reStructuredText]] とは,テキストを書く際の約束ごとのようなものです.実体はテキストファイルです.メモ帳でも簡単に作成できます.普通のテキストファイルとちょっと違うのは,構造化情報を持たせることができる,という点です.
 - [[reStructuredTextとは]]
 - [[reStructuredTextリファレンス]]
 
 物理のかぎプロジェクトでは,この [[reStructuredText]] に基づいたテキストを記述し,記事を制作します.そのために,ある程度の仕組みと書式を覚えていただく必要があります.といっても,普通に記事を書く分にはそれほど難しくありませんので,このページや [[物理のかぎ記事チュートリアル]] を参照しながら,気軽に取り組んで行って下さい♪
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 #contents
 
 
 
 * どうやってつくるのか [#u8f065c3]
 
 メモ帳などの普通のテキストエディタで,普通に保存すればいいです.拡張子は気にしなくてかまいませんが,テキストファイルですから「.txt」としておけば良いでしょう(普通は勝手にそうなりますね).重要なのは書き方です.
 
 そしてその,[[reStructuredText]] という約束に基づいたテキストファイルを,たとえばHTMLに変換すると,その約束に基づいた構造が保たれたまま変換されます.変換には [[rst2hooktail>http://hooktail.maxwell.jp/rst2hooktail/index.html]] をお使いください.ただしこれは,TeX数式処理やHTMLの表示スタイルなど,物理のかぎプロジェクトぽ用にカスタマイズが施されています(文書構造そのものは [[reStructuredText]] に基づいています).
 
 
 ** 構造化とは [#u13600d6]
 
 「Structured Text」とは「構造化されたテキスト」の意味ですが,厳密な構造ではなく,自由度の高い,ある一定のパターンを含んでいるというべきでしょうか.そのパターンを解析するコンバータで変換することで,XHTMLやLaTeXフォーマットのような厳密な構造を出力できます.要するに気の利いたテキストファイルです.
 
 
 
 * リファレンス [#g98c211a]
 
 [[reStructuredText]] にしたがって文書を書く際の約束を,
 よく使うであろうものにかぎって説明します.
 さらに詳しくは [[はやわかりreStructuredText>http://www.planewave.org/translations/rst/quickref.html]] や [[公式マニュアル>http://docutils.sourceforge.net/docs/ref/rst/restructuredtext.html]]
 (残念ながら英語ですが,最も情報量が多いです)を参照されてください.
 
 
 ** 注意 [#y422bb54]
 
 -以下の説明で,「スペース」とは半角スペースのことです.
 数字や「.」,「_」,「:」などの記号も全て半角文字です.
 
 -以下の説明で,&color(#f00){赤字}; で書いたもの
 が [[reStructuredText]] の命令です.
 
 -特別な理由がない限り,行の先頭にはスペースを含めないでください.
 行頭のスペースは [[reStructuredText]] の命令の一つですので,
 思わぬ結果を招くことになります.
 
 
 ** 章立て [#mdb2d67d]
 
 章立てとは,文書の構造を保つためになくてはならないものです.
 最低限,「タイトル」,「節」,「小節」くらいを覚えておきましょう.
 [[reStructuredText]]では,
 
  ==========================
  タイトル
  ==========================
  
  セクション 1
  --------------------------
  
  サブセクション 1.1
  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
  
  サブサブセクション 1.1.2
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  
  サブセクション 1.2
  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
  
  サブサブセクション 1.1.2
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
  
  
  セクション 2
  --------------------------
  
  サブセクション 2.1
  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
  
  サブセクション 2.2
  ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
  
  
  @@author:@@
  @@accept:@@
 
 - [[この例の変換結果>http://hooktail.org/hooktailreST-sample/sample01.html]]
 
 という感じで,章立てを記述します.ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,その文が見出しであることを示します.直感的にも分かりやすい表記法ですね.
 
 必ずしもこの例で示した通りの記号を用いる必要はありません.
 が,一つの文書において同じレベルの見出しには,
 同じ記号を用いる必要があります.
 さらに細かくセクション分けを加える場合は,同様に適当な見出し記号を追加します.
 通常はサブセクションくらいまでで十分でしょう.
 
 上の例の最後に
 
  @@author:@@
  @@accept:@@
 
 という部分があります.ここに,書いた人の名前,正式公開日の日付を
 
  @@author:崎間@@
  @@accept:2005-01-22@@
 
 などというふうに記入します.acceptの部分はいつになるか分からないので,査読に提出する際は@@accept:@@のままで構いません(@@author:@@と@@accept:@@の二つの命令は,物理のかぎプロジェクト独自の拡張です).
 
 以上が,文書作成の骨組みになります.
 
 
 **段落 [#q4d21bb4]
 
 連続した行は,途中で改行が入っても一つの段落とみなされます.
 
  という感じで,章立てを記述します.
  ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
  その文が見出しであることを示します.
 
 は一つの段落として,途中に改行を含めず表示されます.
 
  という感じで,章立てを記述します.
  
  ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
  その文が見出しであることを示します.
 
 のように,途中で空行が入ると,その上と下は違う段落として表示されます.
 
 
 **リスト [#z21242cc]
 
 リスト(箇条書き)するには,
 
  - このように
  - 書くと
  - 箇条書きされます
 
 のように,行頭を &color(#f00){-}; で書きます.
 この他の記号として, &color(#f00){*}; と &color(#f00){+}; が使えます.
 
 ***番号付きリスト [#z83cd06a]
 
 リストの先頭に番号を付けたい場合,
 
  1. このように
  2. 書くと
  3. 箇条書きされます
 
 のように,先頭を &color(#f00){数字.}; と書きます
 (行頭にはスペースを入れないでください).
 ピリオド後ろにはスペースが必要です.また,
 
  3. このように
  4. 書くと
  5. 箇条書きされます
 
 のように,中途半端な番号からはじめることもできます.
 ***定義リスト [#d4db8a0e]
 
 定義リストとは「用語」と「その説明」をリストするものです.
 
  用語1
    ここに用語の説明を書きます
  
  用語2
    ここにその用語の説明を
    書いて行きます.
 
 のように,説明部分先頭にスペースを入れ,インデントを設けて記述します.
 
 
 ** 文字装飾 [#rd506246]
 
 *** 強調その1 [#g9624f41]
 
 強調したい文字列の両側を
 
  地の文地の文地の文 *強調したい文字列* 地の文地の文地の文
 
 のように &color(#f00){*}; で括ると,変換後はその部分の文字列が
 
 #ref(em.png,nolink)
 
 と,太字になって強調されます.
 このとき, &color(#f00){*}; と地の文の間には
 スペースが入っている必要があるので,注意してください.
 
 *** 強調その2 [#h880a2da]
 
 さらに強調したい場合は,
 
  地の文地の文地の文 **強調したい文字列** 地の文地の文地の文
 
 のように,強調したい文字列を &color(#f00){**}; で括ります.
 すると,変換後は
 
 #ref(strong.png,nolink)
 
 というふうに太字赤色になり,少し大きいサイズで表示されます.
 *** 上付き文字 [#m7198313]
 
  Java `TM`:sup:
 
 
 とすると,Javaの右肩にTMが乗ります.
 
 *** 下付き文字 [#dbb18719]
 
  v `1`:sub:
 
 とすると,vの右下に1が付きます.
 
 
 **リンク [#nc527202]
 
 文字にリンクを張りたい場合
 
  ちなみにこういった任意定数は,初期条件に依って決まります.
  この例題について詳しくは, 物理のかぎしっぽ_ をご覧ください.
  
  .. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/
 
 のように,リンクを張りたい文字列に
 
  物理のかぎしっぽ_ 
 
 と最後に「_」を付け,そのリンク先を
 
  .. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/
 
 とうふうに記述します.
 リンク先記述部分は,文書中のどこにあっても構いません.
 リンクを張りたい文字列と地の文との間には,
 スペースを入れた方が読みやすいでしょう(必ずしも入れる必要はありません).
 
 ***空白を含む文字列へのリンク [#f7ce6493]
 
 リンクにしたい文字列が「my documents」や「式(1)」のように,空白文字(スペース)や記号「()」などを含む場合,その文字列を
 
  `my documents`_
 

 
  `式(1)`_
 
 のようにバッククォート(Shiftキー + @キー)で括ります.
 
 ***ページ内の相互参照 [#hc6adeae]
 
 「式(1)」をクリックしたら,該当の数式へ飛ばすような場合など,ページ内にリンクを張りたいことがあります.それには
 
  .. _eq1:
  <tex>
  F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
  </tex>
 
 というふうに, &color(#f00){.. _ターゲット名:}; 
 に続けて数式(や文字列)を書きます.
 この例では「eq1」がターゲット名です.
 これで
 
  <tex>
  F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
  </tex>
 
 が変換された画像(の先頭部分)がリンクターゲットになります.
 このターゲットへリンクを張るには
 
  ここで `式(1)`_ になんとか
  
  .. _式(1): #eq1
 
 というふうに &color(#f00){. _ターゲット1: #ターゲット2}; とします.
 これで「ターゲット1」をクリックすると「ターゲット2」に飛びます.
 この例では「式(1)」という文字をクリックすると,
 上で設定した数式に飛ぶようになります.
 
 
 **表組み [#p6727763]
 
 表をつくるには,
 
  .. csv-table:: Frozen Delights!
     :header: "Treat", "Quantity", "Description"
     :widths: 15, 10, 30
  
     "Albatross", 2.99, "On a stick!"
     "Crunchy Frog", 1.49, "If we took the bones out, it wouldn't be
     crunchy, now would it?"
     "Gannet Ripple", 1.99, "On a stick!"
 
 のように,カンマ区切りでデータを並べます.([[さらに詳しく>http://docutils.sourceforge.net/docs/ref/rst/directives.html#id3]])
 **画像 [#m9859d81]
 
 文書に画像を挿入するには,挿入したい場所に
 
  .. image:: 画像ファイル名
 
 と書きます. &color(#f00){.. image::}; が,そこに画像を挿入するという命令です.
 
 ***画像の縦横などの詳細を含める [#ac24f783]
 
 挿入する画像について,幅や代替テキストなどの詳細を含めるには
 
  .. image:: 画像ファイル名
     :height: 100
     :width: 200
     :alt: 代替テキスト
 
 とします.heightおよびwidthはピクセル値です.
 
 *** インライン画像 [#x2bf301c]
 インライン(文中)に画像を含めることもできます.それには
 
  この |imgname| という画像は,なになにです.
  
  .. |imgname| image:: 画像ファイル名
 
 のように &color(#f00){|ターゲット名|}; という命令で
 ターゲットを設定しておきます.
 この例では「imgname」がターゲット名です.
 そして &color(#f00){.. |ターゲット名| image:: 画像ファイル名}; という命令で,
 文中のターゲット部分に画像を挿入します.
 
 *** キャプション [#j9719991]
 
 図の下にキャプション(簡単な説明文)を入れたい場合 &color(#f00){.. figure::}; を使い
 
  .. figure:: 画像ファイル名
  
     キャプション
 
 のようにしてください.キャプションの文字が少し小さくなり,
 文字列の左端が画像の左端と揃えられます.
 &color(#f00){.. figure::}; 行の下に空白行が入ることに気を付けてください.
 
 
 ** 注釈 [#pdd02526]
 
 本文から逸れる内容は注釈として記述します.注釈を加えるには
 
  この引っ張る力が重力 [*]_ であり,
  
  .. [*] 重力についての注釈
 
 のように, &color(#f00){[*]_}; を注釈を加えたい部分に記述し,
 &color(#f00){.. [*]}; の後ろにその内容を記述します.
 注釈部分が複数行に渡る場合,先頭にスペースを入れてインデントします.
 
 これらの命令と地の文の間にはスペースが必要です.
 注釈は &color(#f00){.. [*]}; を記述した部分に表示されます.
 通常, &color(#f00){[*]_}; を書いた段落の
 すぐ後に表示されるようにすると良いでしょう.
 
 複数の注釈を加えたい場合も同様で,
  
  この引っ張る力が重力 [*]_ であり,この力の法則が,万有引力 [*]_ です.
  
  .. [*] 重力についての注釈
  
  .. [*] 万有引力ついての注釈
 
 のように &color(#f00){[*]_}; と &color(#f00){.. [*]}; 命令を使います.
 &color(#f00){.. [*]}; 命令を書いた順番に対応づけられます.
 
 
 ** HTMLの命令を直接記述する [#k059ab1a]
 
 どうしても[[reStructuredText]]で用意されている形式で扱えないもの,たとえばJava AppletやFlashを記述したい場合,その命令(HTMLタグ)を直接[[reStructuredText]]のソースに記述することになります.
 
 そのためには, &color(#f00){.. raw:: html}; という命令(rawディレクティブ)を使用します.
 
  .. raw:: html
  
    <hr width=50 size=10>
 
 のように書いた場合,
 
  <hr width=50 size=10>
 
 がHTMLタグとして記述されます.すなわちこの記述部分に,短い水平線が表示されます(rawディレクティブを用いず単に <hr width=50 size=10> と書いた場合,その文字列がそのまま出力されます).
 
 Java AppletやFlashを記事に埋め込みたい場合,上記の要領でHTMLの命令を直接記述してください.
 
 この命令は文字の装飾や段落の装飾などには用いないで下さい。
 
 // &color(#f00){};
 
 
 #br
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