物理のかぎしっぽ reStructuredText のバックアップ(No.19)

reStructuredText

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reStructuredText とは,テキストを書く際の約束ごとのようなものです.実体はテキストファイルです.メモ帳でも簡単に作成できます.普通のテキストファイルとちょっと違うのは,構造化情報を持たせることができる,という点です.

物理のかぎプロジェクトでは,この reStructuredText に基づいたテキストを記述し,記事を制作します.そのために,ある程度の仕組みと書式を覚えていただく必要があります.といっても,普通に記事を書く分にはそれほど難しくありませんので,このページや 物理のかぎ記事チュートリアル を参照しながら,気軽に取り組んで行って下さい♪

どうやってつくるのか

メモ帳などの普通のテキストエディタで,普通に保存すればいいです.拡張子は気にしなくてかまいませんが,テキストファイルですから「.txt」としておけば良いでしょう(普通は勝手にそうなりますね).重要なのは書き方です.

そしてその,reStructuredText という約束に基づいたテキストファイルを,たとえばHTMLに変換すると,その約束に基づいた構造が保たれたまま変換されます.変換には rst2hooktail をお使いください.ただしこれは,TeX数式処理やHTMLの表示スタイルなど,物理のかぎプロジェクトぽ用にカスタマイズが施されています(文書構造そのものは reStructuredText に基づいています).

構造化とは

「Structured Text」とは「構造化されたテキスト」の意味ですが,厳密な構造ではなく,自由度の高い,ある一定のパターンを含んでいるというべきでしょうか.そのパターンを解析するコンバータで変換することで,XHTMLやLaTeXフォーマットのような厳密な構造を出力できます.要するに気の利いたテキストファイルです.

リファレンス

reStructuredText にしたがって文書を書く際の約束を, よく使うであろうものにかぎって説明します. さらに詳しくは はやわかりreStructuredText公式マニュアル (残念ながら英語ですが,最も情報量が多いです)を参照されてください.

注意

章立て

章立てとは,文書の構造を保つためになくてはならないものです. 最低限,「タイトル」,「節」,「小節」くらいを覚えておきましょう. reStructuredTextでは,

==========================
タイトル
==========================

セクション 1
--------------------------

サブセクション 1.1
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

サブサブセクション 1.1.2
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

サブセクション 1.2
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

サブサブセクション 1.1.2
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


セクション 2
--------------------------

サブセクション 2.1
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

サブセクション 2.2
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


@@author:@@
@@accept:@@

という感じで,章立てを記述します.ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,その文が見出しであることを示します.直感的にも分かりやすい表記法ですね.

必ずしもこの例で示した通りの記号を用いる必要はありません. が,一つの文書において同じレベルの見出しには, 同じ記号を用いる必要があります. さらに細かくセクション分けを加える場合は,同様に適当な見出し記号を追加します. 通常はサブセクションくらいまでで十分でしょう.

上の例の最後に

@@author:@@
@@accept:@@

という部分があります.ここに,書いた人の名前,正式公開日の日付を

@@author:崎間@@
@@accept:2005-01-22@@

などというふうに記入します.acceptの部分はいつになるか分からないので,査読に提出する際は@@accept:@@のままで構いません(@@author:@@と@@accept:@@の二つの命令は,物理のかぎプロジェクト独自の拡張です).

以上が,文書作成の骨組みになります.

段落

連続した行は,途中で改行が入っても一つの段落とみなされます.

という感じで,章立てを記述します.
ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
その文が見出しであることを示します.

は一つの段落として,途中に改行を含めず表示されます.

という感じで,章立てを記述します.

ご覧の通り,見出し文の下部に「----」を付けたりして,
その文が見出しであることを示します.

のように,途中で空行が入ると,その上と下は違う段落として表示されます.

リスト

リスト(箇条書き)するには,

- このように
- 書くと
- 箇条書きされます

のように,行頭を - で書きます. この他の記号として, *+ が使えます.

番号付きリスト

リストの先頭に番号を付けたい場合,

1. このように
2. 書くと
3. 箇条書きされます

のように,先頭を 数字. と書きます. ピリオド後ろにはスペースが必要です.また,

3. このように
4. 書くと
5. 箇条書きされます

のように,中途半端な番号からはじめることもできます.

定義リスト

定義リストとは「用語」と「その説明」をリストするものです.

用語1
  ここに用語の説明を書きます

用語2
  ここにその用語の説明を
  書いて行きます.

のように,説明部分先頭にスペースを入れ,インデントを設けて記述します.

文字装飾

斜体

ここが普通の *斜体にしたい文字* 文章です.

のように,斜体にしたい部分を * で括ります. このとき, * と地の文の間には スペースが入っている必要があります.

太字

ここが普通の **斜体にしたい文字** 文章です.

のように, ** で括ります. 同様に ** と地の文の間にはスペースを入れます.

上付き文字

Java `TM`:sup:

とすると,Javaの右肩にTMが乗ります.

下付き文字

v `1`:sub:

とすると,vの右下に1が付きます.

リンク

文字にリンクを張りたい場合

ちなみにこういった任意定数は,初期条件に依って決まります.
この例題について詳しくは, 物理のかぎしっぽ_ をご覧ください.

.. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/

のように,リンクを張りたい文字列に

物理のかぎしっぽ_ 

と最後に「_」を付け,そのリンク先を

.. _物理のかぎしっぽ: http://www12.plala.or.jp/ksp/

とうふうに記述します. リンク先記述部分は,文書中のどこにあっても構いません. リンクを張りたい文字列と地の文との間には, スペースを入れた方が読みやすいでしょう(必ずしも入れる必要はありません).

空白を含む文字列へのリンク

リンクにしたい文字列が「my documents」や「式(1)」のように,空白文字(スペース)や記号「()」などを含む場合,その文字列を

`my documents`_

`式(1)`_

のようにバッククォート(Shiftキー + @キー)で括ります.

ページ内の相互参照

「式(1)」をクリックしたら,該当の数式へ飛ばすような場合など,ページ内にリンクを張りたいことがあります.それには

.. _eq1:
<tex>
F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
</tex>

というふうに, .. _ターゲット名: に続けて数式(や文字列)を書きます. この例では「eq1」がターゲット名です. これで

<tex>
F=G\frac{Mm}{r^2} \tag{1}
</tex>

が変換された画像(の先頭部分)がリンクターゲットになります. このターゲットへリンクを張るには

ここで `式(1)`_ になんとか

.. _式(1): #eq1

というふうに . _ターゲット1: #ターゲット2 とします. これで「ターゲット1」をクリックすると「ターゲット2」に飛びます. この例では「式(1)」という文字をクリックすると, 上で設定した数式に飛ぶようになります.

表組み

表をつくりたい場合,

+------------+------------+-----------+
| 見出し 1   | 見出し 2   | 見出し 3  |
+============+============+===========+
| 内容       | 内容       | 内容      |
+------------+------------+-----------+
| 内容       |  複数セルにわたる内容  |
+------------+------------+-----------+

のように,テキストで表した簡易的な表組みをしておきます.

画像

文書に画像を挿入するには,挿入したい場所に

.. image:: 画像ファイル名

と書きます. .. image:: が,そこに画像を挿入するという命令です.

画像の縦横などの詳細を含める

挿入する画像について,幅や代替テキストなどの詳細を含めるには

.. image:: 画像ファイル名
   :height: 100
   :width: 200
   :alt: 代替テキスト

とします.heightおよびwidthはピクセル値です.

インライン画像

インライン(文中)に画像を含めることもできます.それには

この |imgname| という画像は,なになにです.

.. |imgname| image:: 画像ファイル名

のように |ターゲット名| という命令で ターゲットを設定しておきます. この例では「imgname」がターゲット名です. そして .. |ターゲット名| image:: 画像ファイル名 という命令で, 文中のターゲット部分に画像を挿入します.

キャプション

図の下にキャプション(簡単な説明文)を入れたい場合 .. figure:: を使い

.. figure:: 画像ファイル名

   キャプション

のようにしてください.キャプションの文字が少し小さくなり, 文字列の左端が画像の左端と揃えられます. .. figure:: 行の下に空白行が入ることに気を付けてください.

注釈

本文から逸れる内容は注釈として記述します.注釈を加えるには

この引っ張る力が重力 [*]_ であり,

.. [*] 重力についての注釈

のように, [*]_ を注釈を加えたい部分に記述し, .. [*] の後ろにその内容を記述します. 注釈部分が複数行に渡る場合,先頭にスペースを入れてインデントします.

これらの命令と地の文の間にはスペースが必要です. 注釈は .. [*] を記述した部分に表示されます. 通常, [*]_ を書いた段落の すぐ後に表示されるようにすると良いでしょう.

複数の注釈を加えたい場合も同様で,

この引っ張る力が重力 [*]_ であり,この力の法則が,万有引力 [*]_ です.

.. [*] 重力についての注釈

.. [*] 万有引力ついての注釈

のように [*]_.. [*] 命令を使います. .. [*] 命令を書いた順番に対応づけられます.

 
 
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