物理のかぎしっぽ 査読/導体・絶縁体・半導体(篠原著)/9 のバックアップ(No.6)

ノーベル賞に関するエピソード

メッセージ

篠原さん初めまして。 自分の活動はさっぱりできていないのですが、 少しばかり気になったことがあるので投稿させていただきます。

金属光沢を持つ高分子”膜”の合成に成功した下りのところなのですが、 私が聞いた話では、白川先生は、ポリアセチレンのような電気伝導性を 持つ可能性のある共役系高分子の合成を目指して、それまでも研究をしてこられたそうです。

学生の偶然の発見を見逃さなかったという点は何度も聞いたので確かだと思うのですが、 完全に偶然の発見から成功をえたという訳ではなく、 白川先生は共役系高分子膜の作製を目指して、それ以前から長い間研究を行っていたそうです。 また、ポリアセチレンという物質自体は以前からあり、 伝導性を持ちうる状態の膜を作製する手法を 発見(開発)したというてんが評価されているのであるとも聞いています。

余談になりますが、白川先生の発見は東工大で研究を行っているときにあったことだそうですが、 そのときの上の先生からは、長い間続けてきて成功していなかった研究だから、 もうやめろといわれ続けていたそうです。このあたりの事情から、 白川先生のノーベル賞の受賞は筑波大での功績であるという扱いを受けているそうです。 (ちなみにこの話は東工大の先生から伺った話なのでちょっとバイアスがかかっているかもしれません。)

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