NiPpori †
メッセージ †
スッと読むことが出来ました。
わかりやすかったです。
質問なのですが
真性半導体は"高い抵抗率"を持つと書かれているように
電気を流さなさそうです。
絶縁体のように感じます(図からも)がこいつも半導体なのでしょうか?
ちょっと名前で不思議に思いました。
コラムも興味を誘いますね♪
良いと思います。
返答 †
- 読んでいただきありがとうございます!えと、実は半導体と絶縁体を明確に区別することはできません。バンド構造の違いにより、「金属」と、「半導体・絶縁体」を区別することはできるのですが、半導体と絶縁体は基本的に同じバンド構造をしているため、その純粋な物質はどちらも高い抵抗率を持ちます。使用用途の違いにより、「半導体」と「絶縁体」という呼び方を換えているのでしょう。 -- 篠原
- そうなのですか?バンドに電子が満タンなのかそうではないのかの違いがあると思っていました。ちなみに明確ではない区別はどんなのでしょう? -- nemo
- 明確ではない区別は「バンドギャップ」です。半導体としてみなされる物質のバンドギャップは比較的小さく、絶縁体としてみなされる物質のバンドギャップは比較的大きいです。代表的な半導体物質のバンドギャップの例を挙げると、シリコンは1.12[eV]、ゲルマニウムは0.66[eV]、ガリウムヒ素は1.42[eV]です。この値が小さいために、温度が上昇すると価電子帯の電子が導電帯に励起しやすいのでキャリアができやすくなるわけです。だから、半導体として用いることができるのです。 -- トミー