* 腑に落ちない [#fd9df150] -ページ: [[査読/持ち上げるのに必要な力の大きさ(山本明著)]] -投稿者: [[CO]] -カテゴリー: エントリー -状態: 独り言 -投稿日: 2005-12-10 (土) 09:13:17 ** メッセージ [#pad322d6] 記事の執筆お疲れさまです! 私も高校生の時にこの問題を考えたことがあったなぁと思い出しました。 そのときにどういう結論を得たかは忘れてしまいましたが (^^; 記事中で「持ち上げるのに必要な最小限の仕事の値が W = mgh」であることは納得できます。しかし「持ち上げるのに必要最小限な力の大きさは…」のセクションはなんとなく腑に落ちません。もう少しどこが腑に落ちないのか具体化できたら改めて査読に投稿したいと思います。 ** 返答 [#b7000828] - 論旨は次の通りで合っていますでしょうか? -- [[CO]] &new{2005-12-10 (土) 19:41:04}; 1. **現実には** 測定できる時間や距離には最小単位が存在する。(δ) 2. その最小単位だけ動かすときのことを考える。 3. 仕事は W = mgδ である。 4. 測定できる最小単位で物体を動かしているので、F'= mgδ/δ = mg (平均値) をその瞬間の値と考えて良い。 5. 1〜4 の過程を必要な回数だけ繰り返せば、最低限 F = mg の力で必要な高さまで到達することができる。 - もし私の解釈が間違っていなければ、私が腑に落ちなかったのは「 **現実には** 」という制限を加えている部分です。モデルの範囲内ではやっぱり最初に瞬間的に F > mg の力を与えないと物は動かないんじゃないかと思うんです。ニュートン力学そのものには時間や距離に最小単位はない(いくらでも小さな時間、いくらでも小さな距離を考えることができる)ので、その範囲内で話をすれば「(最初だけ)F > mg の力が必要だ」という結論が得られると考えました。現実的な制限をつけることによって(最初のでっぱりと最後のへこみが平均化されて消えるので) F = mg でも動くと考えて良いと言えることになるのだと思います。なので、 F > mg でなくて良い理由が W > mgh でなくて良い理由と一緒だというようには思えませんでした。( W > mgh でなくて良いというのはニュートン力学そのものから出てきている結論 - エネルギー保存則ですよね)。-- [[CO]] &new{2005-12-10 (土) 19:41:04}; -その辺が私も書いてて、ちょっと論旨がブレてるなぁ…と思ったところでした。査読では、そういう自信のないとこをやはり突っ込まれますね… (^^; 。~ COさんご指摘の論旨でだいたい合ってますけど、より深く議論するためには合ってない…かな。“一旦、有限の間隔を持ち出して仕事を定義して、その後でその有限間隔を無限小にする”という部分で私が念頭に置いているのは、解析力学でやるような「力を仕事の微分として定義する」という操作です。“短い間隔での平均値なら瞬間の値と考えてよい”って部分に、微分の考え方を込めた…つもりなんですけど、ダメそうですね。瞬間の値を強調したいのか、h[m]という有限間隔での仕事を議論したいのかが論旨のブレを生んでるかな。~ 高校生には上記の論旨で考えてもらっていいけど、読む人が読んだらそうと気づける内容にしたい…と思い、ちょっと中途半端になってますね…。 -- [[山本明]] &new{2005-12-11 (日) 20:38:59}; #comment #br #topicpath