ページ | 査読/気体の三法則(トミー著) |
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投稿者 | 山本明 |
状態 | |
投稿日 | 2006-02-15 (水) 21:47:08 |
公開希望後に申し訳ありません。
前にざっと読んだときに気になったのですが、最後の段落で
実はこの世に実在する気体は,式(7)を完全に満たすわけではありません. そこでこの法則が成り立つ気体を仮想します. これを 理想気体 (ideal gas)あるいは 完全気体 (perfect gas)といいます.
とありますよね。この部分を読んで、高校生の頃の私なら「それじゃあ、これらの式は実際の気体には成り立たない、頭の中でしか成立しないような式なのか」という気がして、(7)式への興味が一気に薄れそうだと感じました。
実際の気体でも、それなりに成り立つ式ですよね。
そのことは上から再度読み返せばわかることでしょうけど、“実際の気体にもだいたい成り立つ式である”ということと、“理想気体とは、どういう理想状態を考えているのか”ということを、ごく簡単に説明しておいた方がいいんじゃないかなぁと思いました。(実際の気体ではあまり成り立たない式とも考えられますけど…)
理想気体は、たしか気体分子の相互作用を考えないんですよね…(ちょっとこの部分、うろ覚えの記憶です)。
単原子分子からなる気体(He,Ar,Neなど)ならば、適切な温度領域、適切な圧力領域で、(7)式を満足するようです(一応教科書で確認)。また他の気体でも、密度が小さい状態では理想気体に近似できる…んですよね、確か。
その辺りのことを、軽く注釈としてでも、触れるのはどうでしょうか?