読みやすくて、記事の内容を分かりやすくしていると思います。一つだけひっかかるところがあったので書き込みます。
「実際に物理で対象とするベクトル量は速度,加速度,力,角運動量,トルクといった視覚化しにくい」ですが、少なくとも1質点の力学の問題ならば、むしろ視覚化できるべきだと良いと思いますし、剛体の問題でもできると思います。「一般には難しいけれども、簡単な場合には力学的な物理量(ベクトル)を初等幾何学的に考える事ができます。」など物理への有効性を主張した方が良いかと思うのですが、どうでしょうか?
また「初等幾何学的には解析不可能な複雑な状況でもベクトルの代数的な扱いによって複雑さを緩和することができます。」のような内容をつけくわえるのも良いかも知れません(どこにって聞かれたら答えれません。こちらは独り言に近いです)。
ここの部分の感想としては、ほとんど始めての物理への応用についての記述にいきなりネガティブな内容が含まれていたので、それはどうだろうか(実際問題でなく、これを読む人が気分良く読み終える事は難しいということです)と思いました。