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JAGUAR XJ-S
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かさ、さかさま、片翼の堕天使、アンバランスなイキモノ、
野放しのまま生きる。
白いビニール傘で二人腕を組み、JAGUAR XJ-Sに乗り込むキミ。
パワーブロックは雨に濡れ、ガソリンはそのままキミの殺意と化した。
アクセルを踏むごとにレブカウンターには情欲が浮かんでは消え、
トリップメーターには孤独までのディスタンスが刻まれた。
欲望は乱雑に後部座席へ放りだされ、
僕たちは時間を歪めて貪りあった。
革張りのシートが行方のない愛を吸い込み、
オルガスムスに到達したとき、キミは憎しみをあらわにした。
僕たちは摩耗したタイヤで旅を続けているだけだった。
入り口は在っても出口は無かった。
HATE YOU…
*キミは愛していたんじゃない。 [#xec23bca]
*いつだって愛を試していたんだ。 [#da9a1eb9]
*加筆 2019年12月12日 [#y47da31e]
@@author:きり@@
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@@category:現代詩@@
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