物理のかぎしっぽ :記事ソース/コリオリの力 のバックアップ差分(No.6)

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 コリオリの力
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 天気予報などで衛星から撮影した台風の映像が写ることがあります。台風は渦を巻いています。また、日本近海には黒潮という大きな海の流が存在しており、温かい南の海から豊富な栄養原を運んできてくれます。黒潮も、地球規模でみると大きな渦を巻いています。台風の渦、黒潮の渦、これらを結ぶキーワードが「コリオリの力」と呼ばれるもので、地球上を動く物体に働く力です。ぼくはこの「コリオリの力」がどうしてもよくわからず、長い間コンプレックスを持っていました。ところがいつの間にか理解はできるようになり、スッキリしたのでここに記事として残します。
 
 マンガ的にみてみよう
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 コリオリの力が発生する前提条件は、回転運動している系にいることです。「系」という言葉を想像しにくければ、「なんか全体的な場所みたいな感じ」と捉えておけばいいでしょう。いま、一つの系として、回転している大きな円盤を考えてみます。さて、回転円盤の上で動く物体のがどのような運動をするのかを調べてみましょう。ここでは、ピッチャーがキャッチャーに向かってボールを投げる様子を考えます。まずは、4コマ漫画をご覧ください。
 
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    :alt: なげます。くるくる。スルー。ちゃんととってよ(怒)。
 
 円盤の中心にいる人物(ねこ大王)は、キャッチャー(うしがら太郎)に向かってまっすぐボールを投げたハズなのに、
 うしがら太郎はボールを取ることができませんでした。うしがら太郎がボールを避けたわけではないのです。円盤が回転していたので、円盤ごと動いてしまったのです。今度はこの様子を上から眺めてみましょう。
 
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    :alt: 1,2,3,4
 
 ではつぎに、円盤の上に立っているねこ大王の立場から同じ動きを観察します。
 
 ボールが斜めに進んでいるように見えます。まっすぐ投げたのにボールは斜めに進んでしまったのです。ということは、ボールの進行方向がかわったのです。と、いうことはボールには力が働いたことになりますね。
 
 
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