ページ | 査読/状態,状態量,状態式(トミー著) |
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投稿者 | わたなべ |
状態 | |
投稿日 | 2006-09-09 (土) 11:07:14 |
読みました。良いと思います。あと、感想も書いておきます。
巨視的だから系の状態を変数の組(例えば(T,V,N)) で書けるというわけでも無いかなぁと漠然と思いました。
ぼくは熱力学を勉強したのが量子力学の入門を終えた後だったので、 量子系の状態を|n,m,l>などと書くのと、熱力学系の状態を(T,V,N) と書くのが似ているなぁと思いました。
古典力学でも、運動の状態を変数の組(q,v;a)(a:運動の定数)で表すから、 量子力学の状態はこちらとの対応が良いかもしれません。
運動の定数を動かすと、軌道の形が色々変わる様子は、 まさに熱力学系の状態を手で操作しているのと似た 感じはします(平衡熱力学系の場合も、操作者がいない限り、 状態は遷移しないという意味でも対応が良いかな?)。
「ぼくは熱力学を勉強したのが量子力学の入門を終えた後だったので、 量子系の状態を|n,m,l>などと書くのと、熱力学系の状態を(T,V,N) と書くのが似ているなぁと思いました」
ここ、目からうろこでした。「ホンマや!似てるなぁ!」と思いました。私も量力の入門を終えてから熱力に入った人間ですが、何も感じませんでした(笑)い、いかんなぁ…。
「運動の定数を動かすと、軌道の形が色々変わる様子は、 まさに熱力学系の状態を手で操作しているのと似た 感じはします(平衡熱力学系の場合も、操作者がいない限り、 状態は遷移しないという意味でも対応が良いかな?)。」
これも言われてみると確かに、と思い、納得しました。物理はこういった大前提の「見えざる手」みたいなものを用いることがよくありますよね。
こういう「教科書に載っていない内容」の記事、ぜひわたなべさんに書いていただきたいです 教科書に載っていない分、突込みが査読時にも正式公開後にも、もしかしたらたくさんきてしまうかもしれませんが、私個人としてはわたなべさんにこういうことを書いていただけたら、自分が一皮むける気がします!-- トミー 2006-09-10 (日) 15:45:14