物理のかぎしっぽ 査読/単位のお話 (K.I.著)/4

測定方法

メッセージ

単位のお話全て読ませていただきました. 非常に分かりやすくて面白かったです.単位には気をつけていた つもりでしたが,知らないことも多くて勉強になりました.

第7話の中の最小目盛の \1/10\ まで読むということについて質問です.

僕もそのように習っていて,高校の頃の教科書にもそのように書いてあ ったような気がするのですが,とある機会に定規で長さを測定する時に 目盛の半分から上か下かを読むように言われた事があります.

誤差を小さくするには,測定回数nを多くして誤差を \1/\sqrt{n}\ 倍す ればよいとのことでした.

確かにそのほうが個人差によるばらつきは少なくなるような気がするの ですが,実際のところはどうなのでしょうか?

返答

  •  査読有り難うございます。 / 「目盛りの半分より上か下か」ということは,例えば,最小目盛りが 1 mm の定規を使った場合は,「 23 mm 以上 23.5 mm 未満」のように読むということでしょうか。 / 測定回数を増やした方が個人差によるばらつきが少なくなる,というのは事実ですね。 / ものの長さのように,測定に多少の時間を要したとしてもその変化が微小なものであれば,測定回数を増やすことは非常に有効だと思います。しかし,現場の海水温のように,時間が変わればその測定値が変わるような場合は,測定回数を多くすることはあまり現実ではありません。もし,深度 3000 m の水温を測ろうという場合,一回の測定に約二時間かかります (温度計の上げ下げは大体 1 m/s の速度で行います)。このような場合は,測定回数を増やすことは時間的にも現実味がありませんし,また,二時間後のデータを取っても,あまり意味がありません。 / ですから,「測定回数が少ない場合」の話だと理解して下さい。これは,時間に応じてその測定値が変わるが,その「ある範囲時間内の測定値」が欲しい,という場合とも換言出来ます。 -- K.I. 2007-08-13 (月) 11:07:04
  • 「目盛りの半分より上か下か」というのはK.I.さんのおっしゃる通りです。しかし、一回の測定しか現実的に出来ない事もあるのですね。まだ、そのような実験を行ったことがなかったので、また新しい発見でした。 -- 佑弥 2007-08-14 (火) 13:31:58

 
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