著者:崎間
kagiPDFは,簡単な構文に基づいたテキストファイルから,良い感じの日本語PDFファイルを生成するツールです.基本的にDocutilsとpLaTeXの仲買役です.
このソフトウェアは,物理のかぎプロジェクトでの使用のため COさん の開発したrst2hooktailのHTML変換版を参考に,崎間 がPDF変換版をつくったことから生まれました(現在はkagiPDFもrst2hooktailに組み込まれ,物理のかぎしっぽ作成に使われています).単体でもそれなりに皆様のお役に立てるかもしれないので,ここで配布しています.
kagiPDFはLinuxやCygwinなどの環境で動作します(Windowsのみでは動きません).Ruby,Docutils,lv,pLaTeX,dvipdfmx,ImageMagick がインストールされている必要があります.
GNU General Public License (GPL)に従ったフリーソフトウェアとして公開します.完全に無保証です.下記リンクよりダウンロードしてください.最新版は kagipdf-0.5.0.tar.gz です.
ちょっとした数式を含む文書を簡単につくりたいと思うことはありませんか? レポートや覚え書などを,「ちょっとしたテキストファイル」から「それなりに整ったPDFファイル」として出力するのがkagiPDFです.書籍のような本格的な長い文書をつくるには厳しいですが,数ページ〜数十ページくらいの文書であればkagiPDFにより気軽に生成できます.
kagiPDFは単体ではたいしたことができず,上図のように reStructuredText, Docutils LaTeX2e writer, pLaTeX2e, dvipdfmx という流れの処理を一括で行うことと,その間の細かな調整を行います.kagiPDFの処理により,reStructuredTextに $...$ 命令などでLaTeX数式を埋め込むことができます.また,オプションによりLaTeXスタイルの変更等もできます.自分流のスタイルファイルがあれば,それを組み込むこともできます.
ソース
変換結果
ソース
変換結果
ちょっとめんどうかもしれません.README.pdf をお読みください.
LaTeXと同様に\label{}と\ref{}による相互参照が可能です.
いよいよ運動方程式の登場です。 <tex> m\bm{a}=\bm{F} \label{eq:1} </tex> $m$ と $\bm{a}$ と $\bm{F}$ 式 \ref{eq:1} という三つの記号があります。